毒親と疎遠にしたら罪に問われるのか？問題
「母に認められること・愛されることはこの先も一生ない」とやっとわかり、「もう絶対、母と顔を合わせない」と決意しました。
といっても頭をよぎるのは、「毒親と連絡を断ったら罪に問われるのではないか」ということですよね。
いわゆる「保護責任者ナントカ罪」みたいなやつ。
私が母と絶縁を決めた当時、母はすでに難病を患っていましたし、足の手術もしていたので歩行すら危うい状況でした。
元々セルフネグレクトな人ですぐゴミ屋敷にもなるので生活能力がほぼゼロ。
家庭内別居とはいえ、かろうじて父が一緒に住んでくれていたので、なんとかなっている（ゴミ屋敷として実際に通報されたりはせずに済んだ）レベルでした。
そんな状況ですので、私が母と連絡を断ったら、「助けが必要な人を放置した」と逮捕されないかをすごく心配しました。
結論から言うと、そもそも同居していなければ罪にはなりません（まあ、父のほうには義務が発生してしまっているのですが）。
一方、同居していると罪に問われるケースもゼロではないようです。
たとえば同居の親が病気で、すぐに救急車を呼ばねばならなかったのに放置したみたいなケースとかはNGです。
同居していなければ罪になることはないとはいえ、ただし、経済的な援助は義務であると法律で定められています。
といっても、「ない袖は振れない」わけで、自分自身に余裕がなければ実質的にはどうすることもできませんし、その場合は罪になることもないようです。
親から裁判を起こされた場合は、経済状況などによって判断されるようです。
（民事裁判になるようなので、払わなくても刑罰があるわけでもないようです）
私の場合は、それ以前に毎月15～25万ほど父に貸していました（関連：父にお金を貸すのがつらい）し、今思えば、扶養義務も果たしており、なんらやましいことはなかったのですが。
それでも、「親を捨てるだなんて……」と罪悪感がすごかったです。
でも同時に、こんなことも思ってしまっていました。
「仮に、扶養義務を怠ったからと逮捕されたとしても……それで刑務所に何年か入れられたとしても……それでも、この先の私の人生に母が存在することよりだいぶマシ」
ここまで思いつめてしまっていました。
（今冷静に振り返ると、父が母と同居してくれていたので、本当に私は何も気にする必要はなかったのですが……。）
ともあれ、この件を何度も繰り返し考えていくうちに、「万が一、母と絶縁したことで、逮捕されたとしても、後悔はない」と肚が決まりました。
まとめ
毒親と絶縁したからといって必ずしも罪になるわけではない、ということでした。
ただし、同居の親が要介護状態の場合などは、難しくなる可能性がありますので、親との関係に悩んでいる人は、できるだけ親が元気なうちに距離をとっておくのが現実的かなと思います。
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