「いい子」でいることが苦しかった
子供の頃から、そこはかとない生きづらさを抱えていました。
とはいえ、学校や社会に適応できないわけでもなく、「いい子」という評価を受けながら、世間的によしとされる道を歩んできました。
でもやっぱり、なんか辛い。
努力が足りないのかもしれないと思って、それなりに努力もして、文句のつけられない肩書きを入手したりもしました。
……にも関わらず、年々辛さが増していく。
その一方で、周囲の人々はいとも簡単に日常を送っているように見える。
どうして私はこんなにしんどいのだろう。
そんな疑問を切実に持ち始めたのが20代後半でした。
少しでも生きるのが楽になりたい。
そんな思いから、心理学や哲学といった類の本を読み漁るようになりました。
そうして、行きついたのが、家庭環境、とりわけ母との関係の不健全さでした(→私はいかにしてアダルトチルドレンになっていったのか 【体験談】 )
2012年、母と距離をとる
「もう、本当に、本当に、どうしても、我慢できない」という状態になり、2012年に母と距離を取ることに決めました。
法的には親子の縁は切れませんが実質的な絶縁状態です。
母のいない人生は、信じがたいほどに快適でした。
そこから私の本当の人生が始まったように思いました。
しかし、楽になった一方で、親に対する長年の怒りがすぐに消えるわけでもありません。罪悪感にも苛まれます。
私の内でくすぶり続ける火に身を焼かれながら、乾いた喉をうるおすように本を読んでいました。
本を読んでいる間だけは、怒りや不安がまぎれるような気がしたのです。
本を読み続けたら……
読んだ本が500冊(※ジャンルいろいろです)を超えたあたりで、ほんの少しずつ、人生が変わってきたのを実感しました。
外から見えるような顕著な変化があったわけではないかもしれません。
でも、確実に、生きるのが楽になってきました。
私の場合は、自分のなかにはなかった「新しい価値観」を本から取り入れることで「こんな自分でもよいのだ」と思えるようになったことが大きいのかなと思います。
親子関係でかかった制限をはずし、自分の人生を生きるために
当ブログは、親の呪いを解いて自分の人生を生きるようになるまでの記録を中心に構成していますが、あくまで、いち個人の体験談・考え事にすぎません。
環境、気質、性格、能力など、人によって実にさまざまですから、鵜呑みにはせず、「へー、こういう人もいるんだー」と参考にしていただければ幸いです。
2023年現在、記事の順番などを変更中で、しばらく検索性が悪いですが、少しずつ改善してまいります。
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