母への嫌悪感に気づいてから絶縁に至るまでの出来事を見つめなおしています。>>>記事一覧
母の期待にこたえ、いわゆるいい学校を出て、いい会社に入りました。
しかし母はそれで満足することはなかった。
今度は「娘が独身」であることを気にしはじめました。
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娘を使ったマウントが使えなくなると……
母は私の学業成績や通っている学校などを誇示して、同級生のお母さんなどにマウントをとってきました。
特に高校は地元では有名な学校だったので、制服のまま喫茶店などに呼び出されました(進学校とわかる特徴的な制服は母の大のお気に入り)。
その場にいた方々の苦々しい表情を見るのが私も苦しかったです(自分の母親の所業ではありますが)。
就職したら今度は「うちの娘は〇〇会社に勤めてるのよー」とマウントをとりにいくわけで。
ただ、会社って有名大学よりもたくさんありますし、雇用形態も契約や派遣やパートアルバイトなどさまざまですよね。
なので、有名企業に関与している人って意外と多いのではないかと思うのです。
なので母にすれば「娘の勤務先を使ってのマウント」はあまり効果を感じられなかったのでしょう。
一方で、早く(高卒など)から社会にでている人であれば、20代半ばですでに家庭をもっていることもありますよね。
すると、「うちのはもう結婚したのよー」「孫がうまれたのよー」
「あらー、おめでとう、よかったわね」
なんて話題になります。
となると母は話に入れないわけです。
賞賛を浴びないとつまらない人なんですよね。
そして「娘(私)が独身であること」を嫌がり始めました。
娘が独身なのが気に入らない
母にとっては「男性から選ばれない=女として価値がない」だったのでしょう(世代的に仕方がない面もあるのかもしれませんが)。
「うちの娘はすごい=そんな娘を育てた母もすごい」という考えでもあるので、私が男性から選ばれなければ「母の教育に間違いがあった」ということになるわけなので、許せないんですね
(まあ、実際は教育が間違っていたので、今こんなじめじめしたブログを書きつくさないと生きていけないような人間になってしまったわけですが)。
今の私なら「またあのくらだらないマウンティングのために踊らされてたまるか」と思えるのですが、当時の私は、母と自分の間に境界線がひききれていなかったので、なんだかとてもやるせなくて悲しかったのです。
親の期待に応えられないことが、残念でならなかったのです。
けっこう気にしてしまうようになった
今でこそ、独身であることを恥ずかしいとも全く思っていない私ですが。
当時は若かったこともあってやはり人目を気にしまくっていましたし、「30までに結婚できないとヤバい」みたいな社会的空気感も相まって、なんとなく「己の存在自体が恥ずかしい」ような気持ちになっていきました。
容姿が特に悪かったでもなく、仕事も曲がりなりにも一生懸命やっていましたし、人にも親切にしようと思ってはいましたし(まあ、未熟ではありましたが)、全然恥ずかしがるような生き方ではなかったはずなのです。
でも、「なんだか存在自体が恥ずかしい」ような気がしてたまらなかったのです。
恥ずかしさの内訳を考えてみると、
半分は、母の期待に応えられないふがいなさ、みたいなもの。
もう半分は、常に恋愛自体に罪悪感があったため、あまり経験を積んでこなかったことの後悔や恥ずかしさだと思います。
誰かとお付き合いするにしても、「母が気に入るかどうか」が非常に重要だったので、自分が好きな人とはどうにもできなかったんです(母が気に入らなければどこかで実力行使されるので)。
そのこと自体、自分の気持ちに向き合ってこなかったこと自体が、なんだか恥ずかしいというか、後悔というか。
ともあれ、母に恋愛をほぼ封じられてきたのですから、適齢期になったからといって「さあ今すぐ結婚しろ」と言われてもできないのは当然のことでした。
しかし当時の私は何事においても「私が完璧な存在であればうまくいったはず。完璧でない私が悪い」という思考だったので……自分を責めてしまっていました。
母が母の都合で「あんたのせいでこうなった」と八つ当たりしてきたこと、それが積み重なって、ある種の洗脳状態に陥っていたのだと思います。
こうして書いていると、幼少期~若いころの私、あんなに頑張っていたのに、常に自分を責めていて、本当に不憫だったなと思います、我ながら。
今思うこと
自分の気持ちを見て見ぬふりをすると、どんどんズレていって、すべてうまくいかなくなるんだな、と実感しています。
私の場合、そもそもの進路選択を誤ったので、日々がつまらなかったですし、その業界で遭遇する人々と気質が合わないことも多かったです。
なので仮に先方が私のことを気に入ってくれても、発展することはなく、「素敵な人のはずなのに、、、私の感性がおかしいんだ」とさらに自分を責める要素になってしまいました。
あの母につきまとわれていた以上、現実的にどうにかできるものでもなかったですが……私の性格上、近くにいる人の影響をどうしてもかなり受けてしまうので、なるべく早く母と離れることが必要だったと、後悔しています。
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