ししもとのAC回復ノート

親の呪いを解いて自分の人生を生きる

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〈AC回顧録・高校生のころ〉「襲われたら舌を噛んで死ね」が刷り込まれて恋愛自体に罪悪感


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。


母としては、娘が危険な目に遭わないように、というつもりだったと思います。
ですが、子どもの頃から「男を見たら襲われると思え」的に聞かされたため、恋愛をすること自体がすごく悪いことのように思えてしまいました。

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母は性教育のつもりだったのかもしれないけれど

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子どもの頃から、なにかにつけて「男とは忌々しいもの」のようなことを母は言っていました。

「万が一襲われたら舌を噛んで死ね」のようなことすら言われました。

母にとっては性教育の一環のつもりだったのでしょう。

「襲われるということは死ねばならないほど傷つくようなことであるから、そう簡単に男性に身体を許してはならない」的なことを母は言いたかったのだろうと思いますが……。

あまりにも「襲われたら舌を噛んで死ね」という言葉のインパクトが強すぎて、「男性とお付き合い=罪」のような印象を持つようになってしまいました。

お付き合いどころか、恋愛感情が自分のなかにあること自体が悪いことのように思えてしまいました。

人として自然な感情であるはずのものを否定することは、とてもつらかったのです。

また、「男はオオカミ、信用ならない」的発言をするときの、母の表情や口ぶりが、あまりにも醜くゆがんでいて、話の内容よりもそちらのほうが非常に気味が悪かったのをよく覚えています。

あの表情を思い出すと、いまでも「(母に対して)生理的に無理」と思ってしまうほど、気持ちが悪かったのです。

娘が危ない目に遭わないように、という純粋な気持ちだけでは、あそこまで気味の悪さを出せないのではないかと思うのです。

あの気持ち悪さはどこからくるのか。

どうにも母の視線の中に、私に対して「このアバズレめ」みたいな要素が混じっていたのではないかと思っています(※常に母に監視されているのでアバズレになんてなりようがないのに)。

「これから男性に求められるであろう娘」「恋愛を楽しむであろう娘」のことを忌々しく(=実はうらやましく)思っていたのではないか……。
そんなことを思います。

母は容姿コンプレックスをこじらせまくっていたので、無意識のうちに私への嫉妬があり、「自分は容姿のことで苦労してきたのに、娘がいい思いをするのは悔しい」というような気持ちが混じっていたのではと思います。

だとすると母も気の毒ではあるのですが、「このアバズレめ」みたいなねばねばした視線は、私から確実に自由を奪いました。

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【親を反面教師に】

人をむやみに不安に陥れないようにしたい

私には子どもを持つという選択肢がなかったので、自分が言われて嫌だったことを子育てに生かす、的なことはできないのですが。

恋愛などに関わらず、だれかに「これは、こういうリスクがあるから気を付けたほうが良いよ」とアドバイスする場面が訪れたときには、必要以上に怖がらせないように気をつけたいと思います。

必要以上に怖がらせることは、その人の足を止め、行動力を落とすからです。
まさに「人の足を引っ張る」ことだからです。

また、自分にとってはとてもダメージのあることだったとしても、必ずしも他の人にとっても同じ程度かどうかもわからないからです。

逆に、危機感が極めて薄い人には大げさに言わないといけないケースもあるのかもしれません。

ということはつまり……相手の気質や背景をよくわかっていないと、何かをアドバイスするというのは非常に危険なことなのだなと思います。

私の母の場合は、私の性格というものをまったくわかっていなかったのです(いわゆる「人の気持ちがわからない」)。

「親子なのだから娘もこうに違いない」と決めつけてしまうのはよくあることでしょうし、母は”よく考えること”が能力的に難しかったのでしょうから、仕方ないのかもしれませんが……(心情的には納得できない)。

恋愛感情は悪ではない

結局、大人になってからも恋愛になんとなく罪悪感を持ってしまい、私は若い頃の時間をムダにしてしまいました。

母は、ここまで呪いの効力があるとは考えていなかったでしょう(しかもおそらく、そんなことを言ったこと自体忘れていると思う)が、私には効きすぎてしまいました。

「別に恋愛は悪いことではない」と抜け出せたなら、もっと人生を楽しめたのにな、と残念に思います。

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