親の呪いを解いて自分の人生を生きる

アダルトチルドレン回復の記録

〈AC回顧録・幼少期〉お腹は痛いわ、母は不機嫌だわ、夫婦喧嘩も勃発するわ、でヘトヘト


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。

子どもにとって、体調が悪いことはものすごく怖くて不安なことです。
そんな状態で、親に面倒くさそうな顔をされたり、機嫌を損ねることは、ますます追い込まれることでした。

親も人間ですから、大変なのは理解できるのですが……

常に心に刺さっている刃物が背中にむけて貫通するような、そんな恐怖心でいっぱいでした。

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子ども時代、しょっちゅうお腹が痛かった

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子どもの頃を思い返すと、「いつもお腹が痛かった」という印象が強いです。
あくまで私の記憶なので、多めに見積もってしまっているかもしれませんが、2~3日に一度は腹痛に悩まされていたような気がします。

子どもだから消化機能が未発達で腹痛が起こりやすかったのも大きいと思います。

それに加え、私の母は衛生観念が破壊している人でしたので、私は知らないうちに状態のよくないものを食べていたのかもしれません。

とにかく、しばしばお腹が痛くて困っていました。

お腹が痛いだけでもつらいが、親の反応もつらい

単純に、お腹が痛いとだれでも辛いですよね。
大人になっても辛いものです。

腹痛に苦しむ私をさらに追い詰めたのは、母の態度でした。

私が腹痛を訴えると、母はひどく面倒くさそうでした(まあ、たしかに親としては大変ですから、仕方ないとは思いますが)。

「大丈夫?」なんて心配してもらったことはありません。
面倒くさそうな顔で「トイレ行きなさい」と言うのみです。

たまに背中を軽くたたいてくれることはありましたが、「すごい面倒くさそう」な感じがありありと伝わってきて、余計に具合が悪くなってしまうのでした。

お腹が痛いことに加え、「あー、お母さんめんどくさそう、お母さんを困らせてしまっているのがつらい。わたしのお腹が痛くなるのがいけないんだ」と謎に自分を責めてしまうのでした。

私という存在自体に問題があると思っていました。

「わたしはお母さんにうとましがられている」

そのことを感じると不安感が高まって、余計にお腹が痛むのです。

私はつらくて悲しくて痛くて、どうしても泣き出してしまいます。
すると母は、「ギャーギャーギャーギャーうるさいっ」と怒り出します。

母は一旦怒り出したらなかなか止まらない人。

見かねた父(家庭内別居に近い環境なので父は別室にいました)や祖母が「あまりにも泣いている私&怒っている母」を心配して様子をうかがいに来るのですが、これがまた、母にとっては気に入らないんですね。

「あんたがお腹が痛くて泣いているだけなのに、お母さんがあんたをいじめてるみたいに言われたじゃないっ!」と怒るんですよ。

そういった八つ当たりワードが父の耳に入れば、こんどは夫婦喧嘩が始まります。

父としては、私のために母に注意してくれていたのでしょうが、私にとっては夫婦喧嘩そのものが身を切られるような痛みだったので、「もうほんとやめてくれ……」という気持ちでした。

お腹は痛いわ、母は不機嫌だわ、夫婦喧嘩も勃発するわ、で、本当にヘトヘトでした。

さらに、状況によっては、父から平手打ちされることもあって、そんなときは本当に絶望しました。

体調が悪いときに怒られたり叩かれるって、信じがたいほどに追い詰められるんです。

とはいえ、病院に連れて行ってもらったので、客観的には「問題ない家庭」だったのでしょう。

あの頃の私の願いは、とにもかくにも
・お父さんとお母さんがケンカしませんように
・おなかが痛くなりませんように
この二つでした。

未来への希望なんて、ありませんでした。
ただ一日一日を生き抜くことに必死でした。

この体験から学ぶこと

日頃から説明力を鍛えておく

当時は子どもだったので、泣くしか手段がなく、あのときはあれでいっぱいでした。
よくぞ耐えて生き延びてきた、と自分を認めてあげたいと思います。

大人になったいま、あの体験から学べることは、表現力(主張力)を日頃から鍛えておくといい、ということかなと思います。

(子どもだから仕方がなかったですが)私が泣いたことで、親はイライラして、余計に混沌としたわけです。

親子という枠を外して眺めてみると、こっちがパニックだと相手も構えてしまう、という構図。

ということは、相手の立場も慮りながら、冷静に状況を説明できると、いろいろスムーズなんだろうなと思います。

これはなかなか難しいことではありますが、私はブログを書くことで思考を整理できるようになったので、少しは成長しているのかなと思います。

【記事作成日2021年5月26日】

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