「母に認められること・愛されることはこの先も一生ない」とやっとわかり、一旦死んだと思って人生をやり直すことに決めました。
まずは強いストレス源の一つだった仕事から離れることに。
円満退職のために「嘘も方便」を使い、なんとか退職が決定したものの、ほとんど時間がなく。
事務手続き、引継ぎ、引越しの準備など、もうてんやわんやというか、すべて回っていない状態になりました。
特に引越しのアレコレは大変で、今振り返ると、「日常的に身辺整理しておけばよかった」と思います。
仕事をやめたいけれどやめられない、と悩んでいる方は、まずここに着手してもいいかもしれません。
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引っ越し準備にまで手がまわらない
上司は親切心からだったのでしょうが、なかなか退職の話が進まず。
ようやく決まったときにはかなりギリギリの日程でした。
ただでさえ仕事が回っていなかったのに、退職のための事務手続きやら、仕事の引継ぎやら、やることは倍増する。
とはいえ、適当な引継ぎをしたら、上司よりも後任者(私の後輩だったり)が困るわけで、手を抜くわけにもいかず。
となると、引越し準備などはどうしても後まわしでした。
会社の関連施設に住んでいたので、基本的にはあまり荷物を持ち込んでいなかったはずなのですが、それでもけっこう難航した記憶があります。
普段から身軽にしておけばよかった
このころの私は、人生の虚しさをごまかすために、ちょっとした収集癖がありました。
ぬいぐるみ、ペットボトルのおまけ、ガチャガチャ、ディズニーグッズ……。
飾ったり眺めたりして、良い気分になるなら全然よいと思うのですが、私の場合は「集める」瞬間だけがわずかなガス抜きになるような感覚でした。
だから、ほとんどダンボール箱に入れっぱなしでした。
でも、こういう集める作業をしていると、いろんな人が親切にものをくれるようになるんです。
とくにペットボトルのおまけなんかは「捨てるくらいならあの人にあげよう」という感じでどんどん集まる。
また、UFOキャッチャーで偶然取れたぬいぐるみとかもそう(キャッチ&リリース型の釣りと同じで、取るという行為だけが好きな人もけっこう多いのですよね)。
ほしいものだけもらうわけにもいかず、断れずにいたら、けっこうな量になってしまっていました。
しかも、もらったものだから、処分もしにくい。とくにぬいぐるみは胸が痛んで処分できない。
そうして「ほんとは捨てたいけど……でも、せっかくくれたのだから……でも」とモヤモヤ。
さらに「人の善意を疎ましく思ってしまう私、冷たいな」と自己否定にまで発展してしまったり。
結局のところ、私が本当に欲しているものがわかっていなかったから、「あなたにはこれがいいよ」「これどう?」「捨てるのもったいないからもらってよ」と与えられたものばかり集まってしまう。
そうして、たいして好きでもないものに囲まれて、イライラする。
さらに引っ越し代をケチって時間と労力を失う
こうして集まった「たいして好きでもないもの」は、引越しのときには、名実ともに「お荷物」になってしまいます。
一部リサイクルショップに引き取ってもらいましたが、当時はメルカリなどもなく、けっこうな量が手元に残りました(いただきものを捨てるのはしのびなくてできなかった)。
当時の私は、引越し料金を安く済ませようと必死だったのですが、これらの荷物代もバカにならなかったなと思います。
しかも、引越し料金をケチって、大型家具以外はゆうパックと宅急便で送ったのですが……逆に手間がかかりました。
まず、ダンボールを調達する時間がなかったので、紙袋などに小分けにせざるを得ず(→小分けにすると高くなる)。一度に持ちきれなくて、何度もコンビニまで往復した記憶(時間ないのにね)。
しかも輸送の途中で紙袋が途中で破れてしまい、ボロボロの状態で届いた荷物が多々(届いて愕然)。
こうして振り返ると、些末なものにばかり囚われて、本質を大事にできていなかったことを実感します。
今思うこと
やはり当時の私は、「わたしはこれがいい」という本質をわかっていなかった。
「あなたはこれがいいんじゃない?」とか「これいる?」「捨てるのもったいないから」というものばかりで身を固めていました。だから、親切にしてもらっているはずなのに、全然満たされない。
日常的に、「大切なもの」を取捨選択していれば、最小限のものでも満足するし、いらないもので空間が圧迫されてイライラすることもない。
引越し準備も楽だし、身軽に動ける。
ということを実感したという話でした。
あれから10年以上経過し、現在はだいぶ整ってきたと思いますが、それでもまだまだモノがあるので、改めて、見直したいと思ったのでした。
(※もちろん、モノがたくさんあったほうがいい気分になるという方はそれでOK)
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