ししもとの読書ノート

自分らしく生きるために知識をつける

怒りや不安の反応をしてしまう前に心の状態を見る|感想①『反応しない練習』

苦手な人からメールやLINEがくると、「ううわ……」となってしまいます。

メールを読まなくても、「メールが来た」という事実だけで動揺してしまうんです。
動悸がして、やるべきことができなくなってしまうほど。
(通常なら受信拒否にするのですが、諸事情によりできず)

メールが来ただけで動揺して日常生活が止まってしまう、というのを改善したくて、次の本を読みました。


草薙龍瞬『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』KADOKAWA(2015)Kindle版

 

 

 

どんな本?

怒りを人にぶつければ人間関係を壊してしまいますよね。
焦りや不安があれば能力を発揮しきれなかったり、判断を誤ったりします。

つまり、悩みを作っているのは、心の反応(怒り、焦り、不安、心配など)だと著者は言います。


ムダな心の反応こそが、人生のトラブルを招く。
だからこそ、ムダな反応はしないようにしよう、というのが本書のメインテーマです。

ムダな心の反応を抑えるには、具体的にはどうしたらいいのか
仏教の考え方に基づいて書かれた本です。

草薙龍瞬『反応しない練習』の読書メモをスライドにまとめた画像

読書メモ『反応しない練習』




学んだこと&感想

そもそも人間は満たされない存在

ムダな反応はしないようにしよう、と思っても、嫌なことがあればイラっとはするし、うまくいかなければ不満になってしまいますよね。

このような不満や物足りなさはどこからくるのかというと、そもそも人間には「喜びを求める心」が備わっているから。

ブッダによれば

 苦しみが何ゆえに起こるのかを、理解するがよい。
 苦しみをもたらしているものは、快(喜び)を求めてやまない”求める心”なのだ。
ーー初転法輪経 サンユッタ・ニカーヤ

草薙龍瞬『反応しない練習』位置No.277

 

 

そもそも「求める心」がある、しかし、それは叶うとは限らない。
ゆえに、人は渇き続けるもの、ということを理解しておかないと、「なんかよくわからないけれど気分が晴れない」に悩まされることになる、というわけですね。


これ、まさに私がハマっていた罠でして。

どういうわけか、「望んだことはすべて叶うはず(べき)」と思い込んでいた、ということに気づかされました。
(こうして文字にすると浅はかですけど……それすら意識できないくらい無意識に思い込んでいました)

これまでの人生を振り返ると、決してうまくいったことばかりではなかった。
むしろ、うまくいかないことのほうが多かった気がします。

だからこそ、「本来ならうまくいくはずなのに、これまでは不遇でうまくいかなかったから、その分報われるべき」みたいに思っていたんですね。

「本来ならうまくいくはず」「報われるべき」なので、思い通りにならない人生に対して「なにかがおかしい」「何かやり方が間違っているのだ」と思って、ますます焦ったりしていたんですけど。

よく考えてみたら、「望んだことが1から100まですべて思い通りの形で叶った」人って、ほとんどいないんではないか、と(「概ね満足」という人はいるにしても)。

だって、遠足の日に雨が降るのを阻止することすらできないんですよ、我々は。

そう考えると、100%思い通りにできる人がいるとしたらそれはもはや魔法使いか神か何かですよね。

私は「求める心は満たされるはず」を前提としていたから、人生に対する「強い虚しさ」を抱えていたのだな、と理解しました。

大切なのは、「心とは、そもそもそういうものだ」と理解しておくことです。心とは求めつづけるもの。それゆに渇きつづけるものーー。

草薙龍瞬『反応しない練習』No.297 

 

「心とはそういうもの」と思うと、ままならない人生に対しても「人生ってそういうもの」と思えるようになると著者はいいます。


仏教では、「ある」ものは「ある」と理解することがまず大事なので、「私には欲がある」と認めることが第一歩となるそうです。

正しく把握してこそ、解決策を考えられる、というわけですね。

さて、正しく考えるための「前提」を確認できました。
では、次は何をしたらいいのでしょうか。


反応するまえに、心の状態を理解する

心の状態をみる習慣をつけると、ストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」を抑えることができると著者はいいます。


心の状態を見る方法は3つ。
詳細は本書をご覧いただくとして、簡単に説明します。

心の状態を見る方法① 言葉で確認する

「あ、私、疲れているな」「緊張しているな」「私、イライラしているな」と言葉(心の中でも)にすることで、ムダな心の反応から抜け出せるそうです。


「なんかよくわからないけど嫌な感じ」のときに、「あ、私、〇〇に対して腹を立てているんだな」とか「〇〇を不安に感じているんだな」と正体がわかると、それだけですっきりすることがありますよね。


心の状態を見る方法② 感覚を意識する

目をつぶって身体の感覚を意識するのも、心のムダな反応を抑える手段。
手を開いたり閉じたり、歩いてみたり、呼吸に意識を向けたり。

「え、そんなことで?」と思うかもしれませんが、以下のような理屈があるそうです。

悩みはいつも「心の内側」に生じます。だから、悩みを抜けるには、「心の外」にあるカラダの感覚に意識を向けることがベストの方法なのです。

No.483

 

モヤモヤしているときに、散歩したりすると、いつの間にかなんとなく気分が晴れる、という経験はどなたにでもあるのではないでしょうか。

激しい運動であれば、そもそも考えている余裕がないですしね。

心の状態を見る方法③ 分類する

心が感じたことを

・貪欲(自分にも他人に求めすぎ)
・怒り(不満、不快、悲しみ)
・妄想

に分類する。

ここでいう「妄想」は言い換えると「目の前のことが見えなくなっている状態」かな、と思います。

「あれやらなきゃこれやらなきゃ」も妄想だし、「これからどうなるんだろう」も妄想、過去を振り返って落ち込むのも妄想なのだそうです。

「妄想」をしているときも①で示したように、「あ、今、妄想していたな」と言葉にするとよいそうです。


「あれやらなきゃこれやらなきゃ」「これからどうなるんだろう」なんて、毎日やっていますよね……。

でも確かに、たとえば「これからどうなるんだろう」が行き過ぎると、不安で憂鬱になるので、「ムダな心の反応」につながってしまいますね。

常に「これからどうなるんだろう」と思い続けていたら、それこそ不安や憂鬱で自分の足を止めてしまうことになります。

「これからどうなるんだろう」がよぎったら、「あ、今、妄想しているな」と認識して、リセットすることが大事なんですね。


つづく

ムダな心の反応をしないことが、悩みの軽減につながることは理解しました。

まだ抽象的というか、なんとなくぼんやりしています。

本書では、具体的なシチュエーションを挙げながら「反応しない練習」方法を学べるようになっています。

かなり参考になるところが多かったので、次の記事に続きます(予定)。


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