親の呪いを解いて自分の人生を生きる

アダルトチルドレン回復の記録

〈AC回顧録・20代後半〉部下にもなめられてなかなか指示が通らない

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人目を気にしてヘコヘコしたり自虐していたので、部下にもなめられてしまい、なかなか仕事の指示が通らず苦労しました。

単なる実力不足ももちろんあったと思いますが、いつも人の顔色をうかがっていることが、事態を悪化させたと思います。

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形式的に上司になってしまった

チェア 人間工学に基づいた椅子 背もたれ付きのオフィス用コンピューターチェア ホームメイクチェア 回転椅子を持ち上げる 上司の椅子の学生の椅子 (Color : Brown)

実質はまだ入社数年のペーペーだった私ですが、形式的に、ある方の上役になったことがありました。

これは単に職場のシステムとして、正社員が派遣さんや期間限定職員さんの上役になる仕組みだっただけ、あくまで「形式上」であり、私に実力があったわけでもなんでもないのです。

しかし、その方(形式上の部下、以降「Aさん」とします)からすれば、私ごときが上司であることが納得いかなかったようです。
「え、あんなほぼ新人の何もできない若い女に(形式的とはいえ)上に立たれたくない」というのがありありと態度に出ていました。

実際、Aさんのほうが先に職場に入っており、現場経験は少し長く、年齢もいくつか上でしたから、そのように思う気持ちも非常によく理解できました。
(かくいう私だって人様のこといえないし→反抗期に反抗できないと社会人になっても引きずってしまう

また、当時はまだ「男は正社員にならなければならない」的な風潮があり、ご本人も雇用形態の不安定さを気にされ、日頃から嘆いておられました。

Aさんの上役になることを命じられたとき、「あーこれは反発されるぞ」と嫌な予感がしまくりました。

私自身の上司は、よくいえばおおらか、悪く言えば鈍感(に見える)人で……「言っても理解されないだろうな」と相談できませんでした(今思えばこれが誤りだった……理解されなくても「こういうことを懸念に思っています」くらいは伝えておけばよかった)。

仕事の指示がなかなか通らない

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案の定、嫌な予感はド的中しました。

もちろん私とて、上役になったからといって急に偉そうな態度を取ったりはしていませんよ(というかむしろ自信がないので過剰にヘコヘコしてしまう)。

ですが、それまで新人として名実ともに「下」だった奴が、いきなり仕事を振ったり承認のハンコを押す立場になってしまったので……どうしても上下関係の逆転みたいな雰囲気が浮き彫りになってしまいます。

Aさんの機嫌の悪さというか、不満タラタラ具合は明らかでした。

そして「機嫌が悪い人がいたら機嫌を取ってしまう」は当時の私の悪い癖……。
形式上とはいえ、一応上司なのに、部下にこびへつらうねじれ現象に陥ってしまい、余計に相手を増長させてしまいました。

仕事を受けてもらうのに30分かかる

砂時計(S) グリーン [DB036]

まあ、機嫌が悪いくらいならいいのです。
困ったのは、なかなか指示が通らないというか、仕事を受けてもらえないこと。

Aさんも仕事を受けないわけにいかないことはわかっておられるので、最終的にはなんとかなるんですが、説得するのに30分くらいかかる……。

ただでさえ私は仕事が遅く、睡眠時間を削ってもいたので、指示だけで30分以上とられるというのは大ダメージでした。

しかも、実質やっていることは、説得というよりはご機嫌取りですから、疲労感も半端ない。
相手の不満をただただぶつけられるだけですからね。

おや……この構図、どこかで見たことがあるぞ。
そう、親との関係性を会社でも発揮してしまっていたのです。

今思うこと:淡々とルールに則って処理すればよかった

今思えば、淡々と記録をつけて正々堂々としておればよかったのです。

「〇月〇日、~の理由で受けたくないとのこと
40分の話し合いの末、最終的に受けてもらえた」

みたいな感じで。
で、何回か溜まったらそれを上司に見せて「この話し合いにかかっている時間をほかの仕事にまわしたいのですがどうしたいいでしょうか」などと相談すればよかったのです。

「私の主張は誰にも理解してもらえない」という強固な思い込みを抱えていたので「私が我慢するしかない」と視野が狭くなっていました。

むしろ「私が実力不足だからこんなにAさんからなめられているんだ、上司からもそこを指摘されるだろう、もっと頑張らなくちゃ」と自分を責めてしまいました。

でも、淡々と仕事をし、きちんと証拠をとっていれば、いくら疎い上司であっても、ある程度伝わっただろうと思います(きちんと証拠があるのだから、さらにその上の上司や別の先輩に相談したってよかったはず)。

あるいは、Aさんが所属している派遣会社と直に交渉する機会もあったので、そちらに相談してもよかったのです(まあ、Aさんの人生を壊してしまうかもしれないので……実際は気がひけてできませんでしたが……でもビジネスってほんとうはこういう厳しさも必要なんでしょうね……)。

結局のところ、不満に思いつつも「実力不足の私が悪い」と、責任をすべて自分に帰結させてしまうことが問題でした。

不穏な家庭で身に着けた、
「お母さんの期待通りに振舞えないでない私が悪い」
「お父さんの機嫌が悪いのは私のせい」
という観念が、ここでも私の足をひっぱりました。

このあとさらに事態が悪化します。
次の記事に続きます。

部下に花を持たせたつもりが「成果を横取りされた」と噂を流されてしまう

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