親の呪いを解いて自分の人生を生きる

アダルトチルドレン回復の記録

〈AC回顧録・20代後半〉部下に花を持たせたつもりが「成果を横取りされた」と噂を流されてしまう

母への嫌悪感に気づいてから絶縁に至るまでの出来事を見つめなおしています。>>>記事一覧)。

会社員のころ、早く認められたいがあまり過剰適応でいつもヘコヘコしていました。
部下にもなめられてしまう有様でした。

なんとかしたくてご機嫌とりばかりしていたら、ますます相手が増長し、「〇〇さん(私)に成果を横取りされた」とあちこちで噂を流されるようになってしまいました。

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よかれと思ってやったことが……事態悪化

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スムーズに仕事を進めるために、相手(形式上の部下。以降、Aさんとします)の機嫌を損ねない方法はないものだろうか、と考えた私。

たしかにこんな私に上司でいられるのも嫌だろうな、とAさんの気持ちもわからなくはなかったので、花を持たせるといいますか……成果の出るような仕事を振って、その方の、今後のキャリアに役立つようにして差し上げよう、と思ったんですね。

まあ、お膳立てといいますか……10ある課程のうち、8くらいまで私が道をつくって、最後をやってもらって、いい気分になってもらおうというか。

私はいいことをしているつもりでしたが、これがもう大誤りでした。
本当に余計なことだったなと今は反省しています。

というのも、諸々を勘違いしたAさんが「成果を横取りされた」とあちこちで言いふらすようになったのです。

10ある課程のうち、8くらいまで私が積み上げているのですが、Aさんはそのことを認識しておらず、「自分がぜんぶやった」という認識だったんですね(私も説明不足だったかもしれない)。

Aさんからすれば、自分の成果なのに、会社から評価されるのは正社員である私ほうのように見える。
これが許せなかったんでしょうね(まあ、気持ちはわからなくもないですが)。

悪い噂を気に病む

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今思えば、見る人が見ればどんな構図かは理解できますし、私は焦る必要もなかったのですが。

でも当時の、人目を気にしまくっていた私にすれば、「横取りされた」の噂はやっぱり嫌でした。
噂を信じ込むひとだってもちろんいました。
ほとんど直接話したこともない人から、「うわあ、、、」みたいな、明らかに嫌そうな態度をとられたときはショックでした。

私としては「良い方向に進むと思ってやったのに」「親切でやったのに」という気持ちで、悔しさもありました。

でもこれは今思うと、余計なお世話だったんだなと実感します。

そもそも、「今後のキャリアに役立つように」なんて思っている時点で上司風情ですものね(しかも「Aさんの今後のキャリア云々」もはっきり説明しなかったので善意が伝わっていない)。

上司風に見せまいとしながら、やっていることは上司(しかもベテランの余裕がある人が考えるべきこと)ですものね。
実力がないのに、頼まれてもいないのに、勝手に部下を育てようとしたために、失敗したのです。

私の上司から「Aさんのキャリアに役立つようにしてやってくれ」と言われたなら別ですが、一切言われていないのに、私が勝手に気を利かせてしまった。

いえ、気を利かせたというよりは、ご機嫌取りですよね、結局。
スムーズに仕事が進むようにしたかったのです、私自身のために

今思うこと:「〇〇さんのためを思って」は自分のため

当時は全く気付いていませんでしたが、母が私にしたのと同じ系列のことをしていたのかも、と今気づいて、背筋が寒くなりました。

「あんたのためを思って言ってるんじゃない」
「あんたのためにおかあさんは自分を犠牲にしてやってるの」

当時はその言葉を「そういうものか」と信じ込んでもいました。
だから私も無意識のうちに、「部下のために」とか「よかれと思って」、というのは良いことなんだと思っていました。

でもそれは、決して部下のためじゃなかった。
私自身のためでした。
私がスムーズに仕事をするために、Aさんを手なずけたかっただけなのです。

けれど、思うようにはいかなかった。
だから当時はAさんに対して「さんざん嫌がらせ(仕事受けない)してきただけでも許せないのに! それでもぐっと堪えてこっちが気を遣った結果がこれかよ!」と腹を立ててしまいました。

でも、Aさんからしたら、そもそも私の下についていること自体が不満なわけです。
Aさんが結果を出せば、嫌いな上司(私)がさらに評価されてしまうわけで。
つまり、私がAさんの上司のままであり続けることになる。
もう、私の存在と関係性自体が嫌なんですよ。

だから、私がどんな行動をとったとしても、Aさんは納得できなかったのだろうと思うのです。
だったら、ルールに従って、淡々とやるしかなかったと思うのです。

今思うこと:お互いに未熟だった

よちよち ペンギン


AさんはAさんで、劣等感がありました。
私にも、劣等感がありました。

私は「こんなのが上司じゃ確かに嫌だろうな」と思いつつも、心の中で「でも、私はあなたの何倍も頑張ってきたんだからね。この会社に入るまですごく勉強したし、すごく大変だったんだから。あなたはどこかで妥協したから今こうなってるんでしょ?」などとおごった気持ちも持っていました。

まあ、端的に言って、見下していたのですね(あー自分で書いて嫌になる、反省……AさんはAさんで、私に対して「現場のこと何もできないくせに」と思っていただろうなと感じますが。)

人それぞれさまざまな事情がありますし、それらすべてを知っているわけではないので「どこかで妥協したんでしょ」なんて言えるわけがないんですよね。

まあでも、こう思えるようになったのは、今だからこそで、私はこの件のAさんに対する怨念を、会社を辞めても10年近く持ち続けていました(汗)

なんならこの記事を書く直前まで、モヤモヤしていました。
いや、ここまで書いてもなお、読み返してまたモヤモヤしたりしています。

ともあれ、今改めて思うのは、相手がどんな行動をとろうとも、こちらはすべきことを淡々と続けていればよかったのです。

そうすればそのうち風向きが変わって、「あれ? あの人(私)はあの人で頑張ってるんだよな」ときちんと見てくれる人はいたと思うのです。

変に焦って、「違うんです!」と言ったところで、そのときはそういう目(横取りする人)で見られているので、「言い訳がましい」と捉えられてしまうのですよね。

劣等感が事態を悪化させるのだな、と改めて実感しました。

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