親の呪いを解いて自分の人生を生きる

10年かかったけどなんとか回復してきた

〈AC回顧録・20代後半〉「代わりに〇〇やっといて」と同僚にも利用される

母への嫌悪感に気づいてから絶縁に至るまでの出来事を見つめなおしています。>>>記事一覧)。

嫌われまいとヘコヘコしていたら、同僚のプライベートな用事まで「代わりにやっといて」と頼まれた話。

今だったら毅然と断れますが、当時は人の目を気にしすぎていたので、断れず。
最終的に未遂に終わったのですが気分は最悪でした。

日頃から境界線をきちんと引いておくのは大事であると、今更ながら思います。

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不機嫌そうな人がこわい

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仕事上、どうしても密に関わらねばならない同僚のうち、第一印象で確実に苦手だなと感じたのがBさん。
とにかくいつも不機嫌そうで、ムスッとしているのです。

今となっては、単に不愛想な人だったのだとよくわかるのですが、ご機嫌とりマシーンと化していた当時の私からすれば、Bさんは恐怖以外の何物でもありませんでした。

部署異動も少ない環境でしたので、定年退職までほぼずっとBさんと顔を合わせる……と考えると、「仲良さそうにしなきゃ」「絶対に気まずくなってはならない」とプレッシャーを感じてもいました。

ご機嫌取りをしてしまう

大勢が集まるような場でもBさんはわりといつもぽつんとしていまして。

そこでまた私は要らん気を遣ってしまったのです。
「話しかけてあげなくちゃ」と。
「すごい不機嫌そうで怖いし、苦手だけど、私が話しかけないとずっと一人だろうから」と。

そうやって、ことあるごとに気を遣ったり、お世辞を言ってみたり、Bさんのご機嫌取りをしていました。

でも、いくら機嫌を取っても、Bさんの態度が変わることはなく、「どれだけ気を遣ってもBさんとの関係が良くならない」と悩んでいました。

今思うと、そもそもそういう顔つき・性格なのだから当然だったのですが。

逆にBさんからしたら、チラチラと顔色をうかがわれて不快だったかもしれません(たぶんそう)。

プライベートの用事まで「代わりにやっといて」

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過剰適応でヘコヘコしているので圧の強い人や支配系の人に都合よく扱われると同様に、Bさんにとっても、いつしか私は利用してもよい人という認識になっていたようです。

ある日、Bさんから「明日家にいる?」と聞かれました(Bさんとは近所)。
なんだかいやな予感はしました。
適当に返せばよかったものを「いるよ」と答えてしまいました。

するとBさん
「明日、身内に家電送る約束してるんだけど、用事あって出かけるから、代わりに送っといて」
と言われました。

はい??? 小さい荷物ならまだしも、”家電”ですか??? しかもあなたの家族宛てに??? 私が? なんで?

理解不能でしたが、「いやでも冠婚葬祭とかのっぴきならない事情なのかも」と思いなおし、よく聞いてみると、「趣味のサークルに行くから」とのこと。
(まあその程度の用事なのに、正直に言ってしまうくらいなのだから悪気はない人なのだと思います)

しかも、家電ゆえ梱包が必要らしく。
運送会社の人が梱包材を持ってくるから、一緒に梱包してくれ、と。
私の携帯番号を運送会社の人に知らせておくから、と。

いやいやいや!
私は召使いですか???
暇すぎて仕方なく家にいるわけじゃないんです、疲れすぎて泥のように眠らざるを得ないのです。すでにギリギリで、休まないともう一日も働けないくらい疲れているのです。
他人の荷物送る気力あるくらいなら私だって出かけますよ。
(と言いたいが言い返せない)

「他人に迷惑をかけてはいけない」が常識と思っていたので、「なんて非常識なんだ」と衝撃でした。

さすがに負担に感じたので、だいぶ渋ってみたのですが、相手も一歩も引かず。

当時の私は人目を気にしまくっていましたし、この先ずっとBさんと同じ部署にいるのに気まずくなったら嫌だな、と思い、断れませんでした。

それから半日以上、ものすごく不快な気分で過ごしました。
夜になって「やっぱいいや」と連絡がきたので、結局未遂に終わってよかったのですが……。

第一印象から苦手だったBさんのことが、さらに100倍くらい苦手になりました。
(断れなかった私もじゅうぶん悪いのですが)

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今思うこと

ご機嫌取り=利用してください

過剰適応でヘコヘコしているので圧の強い人や支配系の人に都合よく扱われるでも書きましたが……

家で親のご機嫌取りをしないと生きていけなかったので、私にとっては「会社もそういうところ」だと思ってしまいました。

でも、振り返ってみると、「単に不機嫌なだけの人」とか「単に不愛想なだけの人」もたくさんいるんですよ。

そういう人は、別にご機嫌取りしてほしく不愛想にしているわけではない(むしろ自然にしているだけ)ので、ご機嫌取りされても、逆に不快だったかもしれません。

一人でいるほうが気楽だったのかもしれないし(→私は今この状態になってしまった)。

でもそのことがわかっていなかったんですね、当時の私は。

で、勝手に気を遣いまくって、いつしか「こんなに気を遣っているのに、それに気づかない相手が悪い!」と相手を批判するような気持ちでした。にもかかわらず、引き続き顔色をうかがってしまう。

そうしているうちに、相手からは「利用してもよい人」と認識されてしまうのです(相手にも悪意があったわけではないでしょう、こちらのヘコヘコした態度が「あなたより下です」と思わせてしまったのだと思います)。

今もまだその癖は抜けきっていないのですが……。
ただ幸い、会社員を辞め、つきあう相手を選べるようになったので、その時点でわりと平和になりました。

また、距離を詰めすぎないほうがいい人(相手が悪いというよりは相性の問題)というのもだんだんわかってきました。

そういうときは適度に距離をとりつつ(必要なければなるべく連絡しない、来た場合も忙しいことにして会う頻度を減らすなど)やっていけています。

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