自分の育った環境を改めて見直しています。【もくじ】私はいかにしてアダルトチルドレンになっていったのか 【母への嫌悪感に気づくまでのこと】
なにもかもが面倒くさい母に、「あれしてくれこれしてくれ」と頼まれるのが苦しかった話です。スルーしたとしても、私が従うまで10回でも20回でも言ってくるので毎回根負けしてしまいました。
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「あら、〇〇がない、あんた探してよ」
私の母は、片付けができない人でした。
当時はわかりませんでしたが、おそらくADHDの傾向があるのだと思います。
散らかりまくった部屋で母と一緒に生活すること自体が、私にはとてもとてもストレスでした。
さらに嫌だったのが、母が探し物を頼んでくること。
汚部屋ですから、常に床は見えず、埋もれてしまうのです。
メガネ、携帯、財布、鍵、保険証……。
母は能力的に片付けられないのですから、当然探すこともできません。
必ずこう言います。
「ねえ、〇〇がないんだけど、あんたどっかで見なかった?」と。
私が「知らない」とこたえると
「こんだけ探したの(※そもそも探す気がない)にないのよ!ねえあんたちょっと探してよ」となり。
でも私が忙しくてスルーしたりすると、動き出すまで「ねえーー探してよ」と何回も言ってくるのです。
(どうしたらそんなしつこさが発揮できるのか、私には理解できないほどしつこい)
さらにスルーすれば
「〇〇がなくて大変なことになったらどうするのよっ!!!あんたのせいだからねっ」と怒り出します。
部屋が同じなのが致命的でした。
結局、私が探し出すまで収束しないのですから。
探し物をするときの「あーーあ、またか」という徒労感。
結局母の言いなりになるしかないというあの徒労感、忘れられません。
マッサージもやるまで言い続けてくる
母は基本ゴロゴロしていて動かない人であり、肥満でもあったので、血流が悪かったのか、常に「ふくらはぎを揉んでくれ」と言っている人でした。
子どもの私だと力が弱いので、全体重をかけて踏むように言われていました。
母からすれば「足踏みするくらいいいでしょ、子どもは体力あるんだし」という気持ちだったのだろうと思いますが、私は嫌で嫌でたまりませんでした。
足踏みとはいえ疲れますし、ほかにやりたいことだってあります。
「あまりのしつこさに参って、言うことを聞かされている」という状況も嫌でした。
ナチュラルに子どもは「部下」「手下」だと思っている
やはり母にとっては、悪気なく「子は所有物」だったのだろうと思います(母は戦時中の生まれなので、時代的な背景もあるかもしれません)。
使ってよい道具が増えたのだから、使わない手はない、という感じだったのでしょう(無意識下で)。
だからこそ、面倒を見なければならない幼児期については「髪振り乱して育ててやった」になるわけです。
だって、「手先」なのだから。
本来ならば母が便利になる「道具」であるべきなのだから。
実質的に、「母が使いやすいようにカスタマイズした道具」だったのですよね、私。
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【この体験から学ぶこと】
母からの度重なる要求にうんざりしすぎたためか、逆に私は、人に何かをお願いすることが苦手です。
「これ頼ったら、うんざりさせてしまうのではないかな」と思ってしまうのです。
それで、何でも一人でやろうとして、キャパオーバーになり、逆に人に迷惑をかけるようなこともあります(反省)。
また、「自分の労力を使われる」ことに対して過敏になってしまった面もあります。
「一回でも要求を飲んだら、利用されつくすのでは?」みたいな。
だからつい、力の出し惜しみをしてしまうというか。
まあ、これは、いわゆる「テイカー」から早めに逃げられるという面もあるので、全面的に悪いことでもないのかもしれません。
ただ私の場合は、ちょっと過敏というか、心の中で、「うわまた言ってきた、〇回目」ときっちり正確にカウントしていて、そんな小さな自分も嫌なのです。
別に、毎回毎回要求をのむ必要はなくて、「今日は疲れているからごめんね」でいいはずですし、相手だって「そうかーわかった」程度に引き下がってくれる人もいるはずなんですよ。
頼む自由もあるし、断る自由もある。
しかし私は、母の「従うまで無限に言ってくる」しつこさを、他人にも重ねてしまっており、その人のことが急に疎ましくなってしまいます。
ここはもう少し冷静になる必要があるかなと思います。
気が進まないときは断っていい
私の母は無限に言い続けるためできませんでしたが、他人であれば、そこまでは強要してこれないはず(いや、まあ、昔、会社の先輩で圧の強い人もいましたけどね……いまはパワハラなどの概念も広まっているので多少マシになっているかと)。
「やだ!」とか「やめて」とか「なんでそうやっていつも頼ってくるの?自分でやって!」と返すと、相手も「なんだと!」みたいに反抗してきて状況が悪化しますので、「あいにく今できません」と淡々と断り続けるのが良いんだろうなと思います。
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