過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。
反抗期の私に対し、親戚中に電話し、伯母たちを味方につけ「あんたがおかしい」と攻め込んできた母。
母からすれば教育のつもりだったのかもしれませんが、実際にやっていた行為は「敵に対して行うこと」だったのだと気づきました。
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娘は「所有物」なので、反抗はあるまじき行為
母は私のことを「所有物」として見なしていました(無意識でしょうけど)。
「所有物」ですから、母が想定する以外のことがあってはならないわけです。
私が反抗しようとすると家を出て自転車でどこかに行ってしまう母が憎かったという記事でも触れましたが、母は、私が自己主張・表現することを許しませんでした。
例えるなら、お気に入りのカバンに勝手に足が生えてどこかに行ってしまうのは困る、という感じですね。
それでも私がめげずに何かを主張すると、母は親戚中に「娘がおかしくなった」と電話をかけるようになりました。
「どうしよう、カバンがしゃべった!心霊現象かしら」ということですよね。
母方の親戚といえば、常にだれかの噂話をしているような人々でしたから、「〇〇ちゃん(私)がおかしくなったらしいよ」と噂話が広がっていきました。
まるで、公開処刑だと思いました。
年齢の近い、いとこやはとこの耳にも入っているでしょう。
そう思うと、恥ずかしくて仕方がありませんでした。
また、母の訴えを鵜呑みにした伯母から「あんた、お母さんの言うこと聞きなさい」と私に説教の電話が入ります。
上の世代の人からすれば「親に逆らうなんてとんでもない」ということなんでしょうけど、これも地味にきつかったのです。
結局伯母も、母の味方なんだな、と。
私には誰一人味方がいないのだな、と。
(当時父は単身赴任、父方親戚とも同居解消後疎遠でした)
「言っても無駄」→「嫌なものを嫌と言えない」
何か主張することのほうが、それにかかる労力や傷つきが大きかったのです。
しだいに、「言っても無駄」という諦めが、私を支配するようになりました。学習性無気力ってやつですね。
大人になってもそれは続き、「嫌だけど嫌と言えない」「自分さえ我慢すれば……」になっていきました。
嫌と言えないくせに、割り切れるわけでもないので、ストレスだけはどんどんたまっていきます。
そしてある日突然爆発して「二度と話しかけないで!」みたいになって余計に人間関係がこじれるという未来が待っているのでした。
(具体例>>>苦手な人と距離をとれずにトラブルに発展、怒りをうまく表現できずに相手を猛烈に嫌いになる)
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この体験から学ぶこと
なぜ母のことを「敵」とみなしてしまうのか合点がいった
(まだ絶縁に至る前のことですが)なんとなく母に「敵」のイメージを抱いていました。
いろいろ不満はあるとしても、一応は育ててもらったのに、どうして「敵」なんだろうか、と。
「あれはダメこれはダメ」で私のやりたいことをことごとく邪魔するという意味で「敵」なのだと認識していましたが。
この記事を書いていて、「いや、実際、敵じゃん、母のとってる行動が」となりました。
だって、娘(しかも小学生)に対抗するために、親戚を巻き込んで味方につけていたわけですからね。
兵力増強して、単独のターゲットに攻めこんできているわけですから(伯母からの電話など)。
この追い詰め方って、「敵」にやることじゃないですか。
つまり母は、深層心理では私のことを、所有物どころか、「敵」だと思っていたんじゃないか、と思うのです。
「敵」だからこそ「(敵なのに)こんなによくしてやった」という言葉が日常的に出ていたんだろうな、と。
やっぱり、母自身がまだ「育てられる側の人間(=子ども)」だったんだろうなと思います。
「(本当は自分(母)こそ手をかけてもらうべき存在なのに)あんたにこんなにしてやっている」ということだったんですよね。
私に嫉妬している状態だったんでしょうね(ほかのことでもそう感じる場面は多々あった)。
なんとなく感じること、ってけっこう本質をついているのだなと
当時は母のことが嫌いとまでは認識できていなかったのですが、どうしても「油断したら足元救われるぞ」みたいな感覚が強くありました。
自分の親にそんなことを思ってしまう自分にも嫌悪感があったのですが。
でも、あの感覚、かなり的確だったんだな、と思います。
ということは、母に限らず、一般の人間関係においても、「いい人なんだけど……なんかひっかかるんだよなあ」というのはかなり本質をついた感覚なのだなと思います。
そのことを認識できたおかげで、今後の人間関係において危険予知しやすくなった、と捉えて、経験を生かしていくしかないですね。
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