ししもとのAC回復ノート

親の呪いを解いて自分の人生を生きる

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〈AC回顧録・小学生〉せっかく外出しても……母が戸締りを気にしてパニック(確認恐怖)→帰宅


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。


本記事は、母の強迫性障害(確認行為)に振り回されたのが辛かった、という話です。

強迫性障害は精神科に行くべき案件ですが、当時は受診のハードルも高く、また母自身が精神科にものすごく偏見を持っていたので、子どもだった私にはどうにもできませんでした。

そんな私自身も、出方は母とは異なるのですが、大人になってから強迫症状に悩まされた時期があります。

なので、この案件に関しては、母の気持ちが全くわからないというわけでもないのですが、子供時代の私が辛い思いをしたこともまた事実なので、辛さを成仏させるために記事にすることにします。

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外出先で戸締りが気になる→帰宅せずにおれない

家を出て、駅まで15分くらい歩き、電車を待つ。
やってきた各駅停車に乗って、外出先に向かっているとき。

母が言い出すことがありました。

「玄関の鍵、かけたかしら」
「コンロの火、消したかしら」
「ガスの元栓、閉じたかしら」
「窓、閉めたかしら」
「ストーブ、消してきたかしら」

こうなるともう、母はひとりで暴走モードに入ってしまい、止められません。

「泥棒が入ったらどうしよう! 火事になったらどうしよう!」
「今すぐ帰って確認する!!」
と言い出すのです。

もう電車に乗っていようが、外出先に着いていようが関係なし。
用事を中断して帰宅することになります。

帰ってみると、問題がないことがほとんどで、「なーんだ」となるのですが。

しかし、そこから再び外出する……とはならず、「めんどうだし、もういいか」と取りやめになるのでした。

せっかくの外出も中断、家に入ると広がっているのは汚部屋。
なんともいえぬ、絶望感がありました。

そんなに戸締りが気になるなら、外出時にしっかり確認したらいいのに、と思いますが、母はだいぶ不注意なところがあり、すっぽり抜けてしまうようでした。

毎日のことであれば気を付ける習慣をつけることもできそうですが、頻度が絶妙で、油断したころにポッと出るんですね。

この件を通じて、私が感じるようになってしまったのは、「行動を起こしても、どうせ中断になるのだから、最初からやるだけムダ」というような、無力感でした。

この件に限らず、母と過ごす上で一番思い知ったのが、「積み上げたものはあっけなく壊される」ということでした。

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私はそんな大人にならない、と決めたけれど……

せっかく外出したのに、ロクに用事も済ませられずにすぐに帰宅する。

これがいかにムダな行動であるか、小学生のうちに痛いほど実感したので、「私は母のようにはならない、心配なことは外出前にしっかり確認すればいいだけのこと」と思うようになりました。

そのおかげか、幸い、私は施錠を執拗に確認するなどの症状はありません。

よかった、お母さんと同じにならなくて済んだ、と思いきや、のちに意外な形で強迫症状が出ることになりました……(>>>不潔恐怖・疾病恐怖に本格的に悩みはじめる

 

(参考)

強迫性障害の症状がある方は、精神科に相談していただきたいですが、それ自体がハードルが高すぎて無理という場合は、第一歩として本を読まれてみてもいいかもしれません。

私はこちらなどを読みました。


正直、読んだからといってすぐに症状が治まるものでもないです(だから精神科案件。医学的にもまだよくわかっていない部分もあるみたいです)。

本を読むことで「ああ、こういうことなんだー」と少し客観視できるかな、という感じです。

親を反面教師に

数々の確認行為、母自身もやりたくてやっていたわけではないだろうとは思います。

でも、振り回されるほうも辛かった……。

母はきっと、全体的に”手助け”が必要な人だったのだと思います。

伯母(母の姉)がかなり世話焼きな人なので、結婚前はそこそこなんとかなったのでしょう。

結婚を機にかなり遠方に嫁いだために、急に全てを一人でこなすどころか、子育てまで加わって、母にとっては能力以上のことだったのだろうと思います。

自分に向いていないことばかりをやらねばならくなったのでしょう。
母も大変だったでしょうが、私も大変でした。

そういう意味では、「自分を知る」ということはとても大事だと感じます。

仕事でも人間関係でも、「ふつうはこう」だから、と苦手なことをやろうとすると、自分が苦しいばかりでなく、周囲にも迷惑をかけたりしますよね。

だから、できるだけ、自分に向いているものを選んでいけたらいいなと思います。


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