ししもとのAC回復ノート

親の呪いを解いて自分の人生を生きる

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〈AC回顧録・幼少期〉母に黙って祖母の顔を見に行ってしまった日のこと


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。


母は「娘を祖父母にとられて、自分は追い出されるのでは」という被害妄想を抱えていたため、私は同居している祖母との接触を禁止されていました。

基本的に母の言いつけを守っていましたが、どうしても祖母に会いたくなり、祖母の部屋に行ってしまったことがあります。

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祖母の顔を見に行ってしまった日のこと

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何かきっかけがあったわけでもないのですが、ある日、私はどうしても祖母に会いたくなってしまいました。
まあ、基本が愛情不足ですからさびしかったんだと思います。

母が台所で用事をしている隙に、部屋を抜け出し、祖母の部屋に遊びに行ってしまいました。

やってきた私を見て、祖母は驚き、とても慌ててこう言いました。
「おばあゃんのところ、来て大丈夫なのかい? お母さんに怒られないのかい?」

怒られるだろうなあとは思いましたが、そのときはどうしても、祖母と話がしたかったのです。
だから「うん、大丈夫」と答えました。

それから数分は、とてもとても楽しく会話したことを覚えています。
私の記憶の中では、祖母と楽しく過ごしたほぼ唯一の記憶です。

しかし、次の瞬間、母が鬼の形相で部屋の入口に立っていました。

「終わった……」と思いました。
血圧が下がるというか、視界が暗くなって血の気が引くような思いでした。

自室に戻ると、その後はひたすら母のご機嫌伺いです。
私をにらみつけてからあからさまに「ふんっ」と目を逸らす母。
泣きながら「おかあさーん……」と媚び続けるしかありません。

こうなることが予想できていたのにも関わらず、うっかり祖母の部屋に行ってしまった自分を責めました(今思うと全然責めるようなことじゃないと思うのですが)。

そして母はいつもの確認行為をやります。
「あんた、お母さんがいなくなっていいってことなんだねっ!?
お母さんいなくなったら、だれもアンタの面倒見てくれないんだからね!?
継母にいじめられるんだよ?」と。

今なら、母の不安からくる試し行動だとわかりますが、当時は幼い子ども。

本当に私は捨てられて死ぬか、継母にいじめられるかだと思っていたのです。
童話にも、継母にいじめられるという話はよくありますから、むしろリアルに感じたのです。

実母にすらこれだけやられるのだから、継母なんてもっとひどいのだろうという予想もありましたし(今思うと、実母のほうがひどい可能性高いですけど)。

 

今になって祖母の気持ちが少しわかる気がした

この件以降、私はますます祖母と会話する機会を失いました。

しばらくして同居は解消。

その後祖母に会ったのは、私の高校入学時、お祝いを持って訪ねてきてくれた一瞬でした(母に気を遣っていたのでしょう、祖母は本当に一瞬で帰っていきました)。

当時は「単に私が進学校に入ったことが誇らしかったのだろう」と思っていましたが、ずっと心配してくれていたのではないか、と今は思います。
むしろ、「進学校にかこつけて」というほうが実情に近かったのかも、と思います。

実質的に、それが最後の会話でした。

私は、祖父母に疎まれていたのだろう、と思っていました(母にそう聞かされていた)。
今こうして振り返ってみると、心配してくれていたのだろうな、と思います。

母が「あんたが心配」を印籠にして、コントロールしてくる人だったので、私は「心配」の概念を私ははき違えていました。

(祖母に限らず)本当に心配してくれる人、というのを見分けることができていませんでした。

【親を反面教師に】

だれかの人間関係に干渉しない

私から見て、(祖父はともかく)祖母は害のある感じではなかったので、人間関係を制限されたことを「理不尽だったなあ」と今でも思います。

ですので、「●●さんとは付き合わないほうがいいよ」的なことは周囲の人に言わないようにしたいと思っています。

ただし、犯罪に巻き込まれる可能性があるとか、詐欺や宗教勧誘がらみとか、そういったケースは言ってあげたほうがよいので……塩梅がちょっと難しいんですが。

まあ、緊急性がなければ「最終的にはあなたが決めることだけれど、こういう(たとえば詐欺とか)可能性があると私は感じたから、伝えておくね」くらいでしょうか。
(ニュースでよくあるコンビニで電話しながら電子マネーを云々とかなら強めに言わないといけないのでしょうけど)

干渉してくる人間には要注意

母からすれば、祖父母のことは「とんでもない悪者」だったのでむしろ「いいことをした、子を守った」つもりだったのでしょう(それこそ詐欺防止とかと同レベルのつもりだったのでしょう、母としては)。

しかし、よかれと思って言ってくれたのだとしても、その人の認知がねじ曲がっていては、まったく意味を成さないですよね。

だから、たとえば「●●さんと付き合わないほうがいい」と言われたとして、その発言をしている張本人が信用に足る人物なのかどうか、よく精査する必要もあるなと思います。
普段からの信頼関係も大事ですね。

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