ししもとの読書ノート:アダルトチルドレン卒業まで

アダルトチルドレン当事者が読んできた本の感想を紹介しています

📚他人の頭の中をいくらマジメに考えたところでわかりっこない|『心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』

ここのところ、すぐやる系の本とか時間術の本とかを読んでいて、改めて思ったのです。
私の、行動やら決断の遅さの根本的原因には「不安」がある、と。

不安が強いこと、その自覚はずっとあるものの、どうにかするのは難しい。

でも、この大元にある「不安」にテコ入れしなければ、いくら時間術の本を読もうが、失敗をおそれるまいと決意しようが、現状からあまり変わらないのではないか。

というわけで、引き続き不安に関する本を読んでいこう、と思った矢先、kindle Unlimitedで発見した本です。

斎藤茂太『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』ゴマブックスkindle版(2017)

 

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どんな本?

著者は精神科医の斎藤茂太さん。
(父は歌人の斉藤茂吉さん、弟は作家の北杜夫さん、というすごい一家ですよね)
著作も膨大なので、ご存じの方も多いと思います。

文章からおおらかさが漂っていますし、安心感を与える人だったのだろうな、と想像します。

心配症には、良いもの(心配のしがいがあった、と思えるもの)と悪いもの(ただ心身を消耗させるだけ)がある。

全体としては、悪い心配をなくし(エネルギーの方向性を変える)、良い心配はうまく使っていこう、というスタンスかな、と思います。
(精神科のお医者さんが書かれた本はこのスタンスが多いですね)

臨床経験を元に、具体的なケースも随所で取り扱われています。

よかったところ

他人にどう思われるか心配問題

最近はそれなりに「自分の本心」を大切にできるようになり、以前ほど外部の出来事に影響されなくなってきた私ですが、それでもまだ他者の反応が心配になることはしょっちゅうあります。

ここで自分の意見を言ったら「わがまま」「非常識」と思われるのではないか、とか。

相手の気持ちを考えることも大事ではありますが、「どう思われるか」ばかりにウェイトを置くと、自分の気持ちをないがしろにしてしまうので、自分らしく生きることから離れてしまいます。

さんざん他人に迎合して痛い目に遭ってきたので、「私は私の本心を大切にするんだ!」と決意したにも関わらず、結局「どう思われるだろうか」は、正直ゼロにはなっていないです。

他人の反応が気になってしまう時は、「どう思われるか」から「自分はどうしたいか」に切り替えることが大事、とのこと。

だいたい、感性も価値観も性格もまったく違う別人が、他人の頭の中を、ああでもないこうでもないといくらマジメに考えたって、わかりっこない。

斎藤茂太『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』ゴマブックス(2017)Kindle版 位置No.564

 

そうなんですよ

以前の職場に、ものすごくハッキリものを言う人がいて、私は「そ、そんなキツイ言い方しなくても……」と傷ついたりしていたのですが、その一方で「あの人はわかりやすくていい」「本音を言ってくれているということは自分は信頼されているのだ」と捉える人もいて、本当に捉え方って人それぞれなんだな、と驚いたことがあります。

だからこそ、事前に心配してもあまり意味がない、というのは一理あるなと思っていて。
全員に好かれるなんてことはまずありませんから、良いほうに取られるときも、悪いほうに取られるときも、絶対にありますしね。
自分のことを肯定してくれる人と親しくなればいいだけなんですよね。

根拠なく人の反応を心配する前に、自分の行動によって得られる周囲の反応を、「よりよい人間関係のための情報」としてどんどんインプットしていく作業が必要だ。

斎藤茂太『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』ゴマブックス(2017)Kindle版 位置No.571


実際に行動してみて、相手の反応を見ながら、「この人はこういうのは嫌なんだろうな」とか、調整していく、という感じでしょうかね。
 
かといって、相手に全面的に合わせるのは迎合になってしまうので、自分の気持ちを把握しておくこともまた大事。

自分のほんとうの声を聞き取るコツは

最初に「私は」を主語にしてイエスかノーかを明確にすることにある。そのうえで、理由を考える。さらに、自分としては望んでいないけれど、やむを得ず思い通りに行動できない事情があるならば、自分の望みが拒否されたらどうするかを考える。

斎藤茂太『図解版 心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる』ゴマブックス(2017)Kindle版 位置No.641

 

やむを得ず思い通りに行動できない場合にどうするかまで考えておく、というのはいいなと思いました。

実際問題、そんな場面のほうが多いですからね。

「絶対これでないと!」と思っていると、やむを得ずその選択肢を選べない場合に焦ってしまうので、次善の策をあらかじめ考えておくのは大事だな、と思いました。


その他、本書のほかのよかったところは後半記事へ。