ししもとの読書ノート

生きづらさの軽減をめざして

元気を出したいときに読む本 |感想『運命なんか全部変えられるねん!』

「なんだか元気を出したい」と思ってKindle Unlimited のラインナップを眺めていたときに、気になった本。

普段あまり読むタイプの本ではないのですが、表紙の強い筆文字の感じから「なんか元気出そう」と思って、読んでみました。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)

運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え (PHP文庫)

運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え (PHP文庫)

 

 

 



どんな本?

壮絶な人生を乗り越えてきた著者が、その経験をもとに考えたことや感じたことが書かれている本です。
体験談に近いかな。

「大阪のオカン」ということで、ほぼ全文大阪弁で展開されていきます。
大阪弁の特徴なのか、テンポがいいし、文章の向こうに著者の存在が感じられます。

言っていること自体は、奇抜でもなく、比較的なじみのある内容ですが、やけに勢いがあって、なかなか励まされます。

「内容云々よりも、とにかく元気を出したい!!」ときに読むのがぴったりだと思いました。

 


よかったところと考えたこと

「(うまくいっていない)今の自分」から悪いほうに予測を立てない

若い頃は未来に希望があって、「もっとよくなるぞ」と自然に思えることもありました(もちろん、絶望の淵に立っていたこともありますが、平均すれば「希望」の分量が多かったように思います)。

けれど、年齢を重ねていくにつれ、ちょっとした不便を感じるようになり(体力が落ちるとか、体調が万全でない日もあるとか)、「30代でこの状態じゃ、これからどんどん不便になっていく一方なのかな」と、多少の憂いを感じたりします(老化は自然なことですから悪いことではないのですが)。

この憂いを抱えた状態で、五年後、十年後に想いを馳せてみても、「ますます冴えない感じになっていそう……」と思ってしまって、ここ最近はちょっと気分がへこみ(とまではいかないけど、元気が出ない)ぎみ。

そんな私に力をくれる一文はこれ。

あんたが今の自分しか見えてなくて、この先真っ暗やとか、考えられないとかじゃなくて、もっと明るくて素晴らしい五年後、十年後の自分を想像し創り出したったらええねん。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.280 

 

「今の自分」をさらに下方修正して将来を見積もっていたら、そりゃ希望がもてるわけがないないよなぁ、と冷静になりました。

意識しないと、下ることにばかり目が向いてしまいますね。
年齢を重ねると、経験は多くなるわけですから、精神面での成長は可能ですし、精神的に成長したからこそできることもあるでしょうから、もっと楽しみに考えてもいいのかもしれない。

 

「自分には無理だ」って思い込むから、その通りの生き方を無意識に選んでしまうねん。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.322 

 

そうだよなあ、と頭ではわかっているつもりなんですけど、思い込みをはずすのは結構難しいものですね。

思い込みとか潜在意識に関する本も多々出版されていますが、個人的には効果があるような、ないような……(疑い深いせいかも)。

となると、「無理だ」と思いつつでもいいから、行動してみることが大事なのかな、と思いました。

生き方に疑問符をつけない

充実してない人って、生き方に疑問符をつけてしまう傾向があるねん。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.687


まさに私これで、「この生き方でいいの?」とか、しょちゅう思うタイプ。
もちろん、たまに現在地や向かっている先を確認することは必要だと思います。
でも、頻繁に「これでいいの?」とばかり思っていたら、そりゃ不安にもなりますよね。

生き方に疑問符をつけると
→毎日が心配に覆われて
→考え込む・悩む
→充実できない一日に
→優先すべき事が後まわしになる
という負のループに!

この対策としては、一日一日を「納得」して終わらせればよいとのこと。
具体的には

毎日に納得する方法は「納得しました!」って心で思えば、それで十分やから(笑)

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.709

 
いろんな本で、寝る前に「良かったこと探し」をする、とか紹介されていますが、本質的にはそれと同じですかね。

「納得しました!」で済めばもっとお手軽ですから、時間がないときなどでもできて良いなあと思いました。


せめて顔色は明るく見せる

一万円札でお馴染みの福沢諭吉さんもこんな名言を言ってはってな!
「顔色容貌の活発愉快なるは人の徳義の一か条にして、人間交際においてもっとも大切なるものなり」ってね。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.742


諭吉さんのお言葉を平たくすると「明るい顔色や姿で人と接するのが大事」と。

辛くて仕方がないときに無理に明るく振る舞ったりする必要はないですが、できるだけ快活な感じを醸し出すようにしたい、と私も最近思うようになりました。

年齢を重ねてくると、ただでさえ顔色のくすみやたるみで不機嫌っぽい顔立ちになりがちですから(それ自体は自然な老化なので、決して悪いことではないと思いますが)、そこからさらにムスッとしていれば、「むちゃくちゃ不機嫌」に見えてしまいますよね。

私もたまに「あーあ、なんか気分冴えないな」と思いながら鏡を見ると、「うわっ負のオーラが!! 自分ってこんなに不機嫌そうに見えているんだ」と自分でもギョッとするんです(汗)。

その一方で、友達と楽しい時間を過ごした後や、気分がいいときは、同じ顔立ちのはずなのに、鏡を見てもギョッとするほどではないんですよね。

人に不快感を与えたくないというのもありますが、何より鏡や窓に映る「すごい不機嫌そうな自分」が視界に入ると、自分自身がますますしんどい気持ちになるので気を付けたいところです。


著者も「不幸な顔をしていたら、不幸な人が寄ってきた」と書いていました。
うまくいっていないとき「私はまだマシ」と安心するために自分より不幸な人を探してしまう人もいるでしょうから、「類は友を呼ぶ」的な現象ですかね。

「不幸」を共通項として人間関係を構築しても、一瞬は傷の舐めあいで落ち着くかもしれませんが、あまり良いほうに発展しない気がしますね(どっちかがぬけだそうとしたら足をひっぱるとか)。

だから、生き生きとした表情を作るでもいいから、今の自分の顔色を変えて不幸な自分から脱出せなって思ってん。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.754 

 

せめて口角がダダ下がりにならないよう、意識しようかと。

あと本質的には「自分が気分よくいる(自分で自分の機嫌をとる、責任を持つ)」ということが結局のところ大事なのだろうな、とも思ったのでした。


おわりに

元気がないときに読むのに適した本でした。
(絶望レベルだと、本のトーンと気分の乖離があるかもしれないので、「なんか憂鬱」とか「へこんでる」レベルにはおすすめ)

最後に勇気の出る一文を引用します。

「運命はあんたが少しでも、どんな小さな事でも意識や変化、行動を起こす事で命の運びが変わって、思い通りの生き方ができる」って事やねん。

小田原悦子『運命なんか全部変えられるねん! 大阪オカンの「命を躍動させる」39の教え』PHP研究所(2014)Kindle版 位置No.1285

 


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