親の呪いから卒業するための読書メモ

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恨みを消す方法:「人から何をしてもらったか」の日記をつける

恨みを消したい

親と距離をとり、自分と向き合っていたころ。
親に限らず、自分を利用してきたずるい人に対する恨み辛みも噴出していました。

しばらくの間、それも当然のことだと思います。
それだけ我慢してきたんですから。

私は、「こんなことが辛かった」「あんなことがイヤだった」と何度も紙に書き出したりしました。それだけでも少しずつ恨みは薄れていきました。

でも、気持ちを書き出すだけだと、なにか足りないような気がするんです。

「私、大変だったな」とは思えるんですが、下手すると自己憐憫の方向に進んでしまいそうな気がする。「運が悪すぎてもうどうしようもないわ……」みたいな。

そうなると、諦めのような雰囲気になり、足が止まってしまいます。

手を引っ張ってくれる人がいたらどんなにいいかと思いますが……
そういう人がいるなら、ここまで苦しんでいないはずなんですよね(本来そういう役割を果たしてくれるはずの親が、やってくれなかったわけですからね)。

だから、結局のところ、自分で歩き出すほかないんですよね。

じゃあどうしたらいいのか。

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「人から何をしてもらったか」の日記をつける

石原10年日記(ブラウン) 2022ー2031



恨みを消すためには、「今日は人から何をしてもらったか」の日記をつけることである。
五歳児の大人は、自分が相手にしてもらったことはまったく忘れてしまっている。また人からやられたことはいつまでも覚えているが、自分が相手を傷つけたことは意識していない。


引用元:
加藤諦三『「大人になりきれない人」の心理』(PHP出版・2008)p.230

 

「してあげたことは覚えているのにしてもらったことは忘れる」
ギクッ

自身を振り返ってみると、
「○○してあげたのに、相手は気づいてすらいなかった」とか
「○○してあげたのに、イマイチ喜んでもらえなかった」とか。
 そんなのばっかりでした、昔……。

大切なのは、自分が相手にしてあげたことも、相手からしてもらったことも覚えていることである。それで自分というものが分かってくることになる。

引用元:加藤諦三『「大人になりきれない人」の心理』(PHP出版・2008)p.230

たしかに、自分がしてあげたことばかり覚えていて、してもらったことを忘れるって、フェアじゃないですよね(汗)

してもらったことを忘れて「もっとくれ、もっとくれ」と主張したところで、相手は「え、こないだあげたじゃん…」と引いてしまうでしょう。

だって、こちらがしてあげたことに気づかない or 忘れている人に、「あんたは何もしてくれない」と言われたらどうでしょう?悲しすぎますよね?

というか、これ、うちの母の口癖なんですよ……「お母さんはこんなにしてやってるのに、あんたはお母さんに何もしてくれない」って。

つまり、してもらったことに気づかずに「もっともっと、クレクレ」となるということは……
親にやられたような嫌なことを、うっかり他人にやってしまう、ということ。
やばいやばいやばい、危ない危ない。

ということで、「人からしてもらったこと」にきちんと気づいておく、というのは大事だなと改めて思ったのでした。

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なさそうに見えても、ある

といっても、「そもそも人から何かしてもらうことがないんだが?」という方もいらっしゃるかも。

そんな方は、まだ慣れていないのと、「してもらう」のハードルを上げてしまっているのかも。

カフェの店員さんがひとこと話しかけてくれたとか、スーパーのレジで丁寧に会計をしてもらったとか、向かいから来た人が道を譲ってくれた、とか。
そういったささいなことでじゅうぶん。

家から一歩も出ていない日でも、食事のときに「この野菜、育てるの大変なんだろうな……農家さんが毎日お世話して、収穫して、トラックの運転手さんが運んで、スーパーの店員さんが並べて…」と想像してみる。
もしすべて自分でやろうとしたら、とんでもない労力とお金がかかるのがわかります。
「そんなに手間がかかっているのに数百円で買えるなんてすごいな」と思えたりします。

最初のうちは「なんだ、こんなことか」とつまらなく思ってしまうかもしれませんが、してもらったことに気づくクセがつくと、その都度「ありがたいなあ」と思えて心が平和になります。

とはいっても、あまりにも不満が大きすぎる段階では「焼け石に水」状態だと思うので、根本的な対策(傷つけてきた人と距離をとるなど)をした上での話、ではありますね。
関連:不満だからこそ「欠けているもの」に目がいってしまう→見方を変えるよりも不満を少しずつ潰していく - 親の呪いから卒業するための読書メモ

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おわりに

恨みを消すためには「人から何をしてもらったかの日記」をつけるとよい、という話でした。

そういう視線で生きていると、思いのほか、世の中は優しいのだな、ということに気づくかもしれません。

参考文献

 

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