ししもとの読書ノート

生きづらさの軽減をめざして

本当の自分と向き合っている人 |感想『Lily -日々のカケラ-』石田ゆり子

石田ゆり子さん

女優さんとしてずっと活躍しておられますが、ここ最近はいっそう人気が高まっていますね。

女優さんですし、当然なのですが、テレビで見かける度「こんなにきれいな人いるんだ……」と愕然とします。

容姿が優れているのはもちろんですけど、佇まいというか、雰囲気とか動きとか声とか全て合わせた全体として美しくて、釘づけになってしまいます。

私はそれほど芸能人に興味のあるほうではないのですが(だから「好きな芸能人は?」とか聞かれると困ってしまいがちだった)、石田ゆり子さんは別格かもしれない。

憧れですが、憧れと言うのもおこがましいような気もする。

石田ゆり子『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋・2018)

 

Lily ――日々のカケラ――

Lily ――日々のカケラ――

 

 

 

好きなものを大切にしている

意外だったのは、けっこうな量の雑貨などをお持ちだということ。
天井からはモビールが下がっていたり、棚の中に置物が並べられていたり。
器などもお好きなのだそう。
ご自分でも「ミニマリストにはなれない」とおっしゃっています。

いろんなものが、居心地良さそうに、楽しそうに暮らしてる部屋。それがわたしの目指す部屋です。

引用元:石田ゆり子『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋・2018)(p.23)

 

 

素敵ですね。

私も雑貨が好きなのですが、置いておくとすぐホコリが溜まってしまいます。

まめに掃除すれば良いのですけど、置物とか毎回一体ずつ拭くのがちょっと面倒で……。

モビールを飾っていたこともありますが、案の定ホコリまみれになって、そうなると目障りに感じてしまう……。

好きだったものが汚れによって価値が下がる感じがするのはなんだか悲しい(あくまで私のとらえ方です)。

なので、なるべくモノを持たない方向に向かいつつあります(ミニマリストからはほど遠いレベルですが)。

モノが少ないことにも心地よさがあり、納得しているのですが、雑貨を素敵に管理しているのを見ると、それはそれでうらやましくなってしまいます。

ないものねだり、なのですかね。

本の部屋

本がお好きだそうで、自宅の一室を本の部屋にされています。
本書には写真も掲載されていました。

こ……これは憧れる。

私もかなり本を読むのですが、スペースの都合上、保存するのは箱三つ分まで、と決めています。

が、非常に難しいのですよ、これが。

絶対読み返すものだけを厳選していますが、かなりの頻度で買うという事情もあり、常に本があふれています。

壁が本棚、いつか実現したいと思いつつ。

一室を本にあてられるくらいの、いろんな意味での「余裕」がまずは必要ですね(汗)。

服もお好き

ふらっと入ったカフェの窓からよくぼーっと外を見ているのは、素敵な着こなしの人や、すばらしいオーラを発する人を見つけたいからです。素敵だなあと思う人を見つけるとそれだけで幸せな気持ちになります。

引用元:石田ゆり子『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋・2018)(p.76)


これもすごく共感します。

特に、自分より年上の女性が、その人に合ったおしゃれをして、颯爽と歩いておられると、とてもうれしくなります。

歳をとるということは、ネガティブに捉えられることも多いですけど、年上の方が楽しそうに生きてらっしゃるのを見ると、希望が持てるような気がするのです。

どんなに高価だったり良いデザインの服でも、自分自身が「似合っているだろうか、おかしくないだろうか……」とびくびくしていたら、その感じは見るほうにも伝わってしまうでしょう。

「この服はとても好きだし、自分にとても似合っている」
と自分が確信を持てることが大事なんだろうな、と個人的には思います。

そのためには、いろんな試行錯誤が必要だと思うので、素敵な人って努力しているんだろうなー、と思うのでした。



自分を保つ

いろんな意味で、石田さんは自分を保つ努力を怠らない人だ、と思いました。


美しさは健やかさからくる、その健やかさは食べたものでつくられる。

そうお考えで、ピラティスをしたり、食事(いろんなルールが!)に気をつけたりされています。

一つひとつはすごく難しいものではないのかもしれないけど、継続していくのはかなり大変そうです。

もともと競泳の選手だったそうですから、石田さんにとっては自然な努力なのかもしれません。


そして、何より大切にされているのが心の状態。

平静な気持ちでいるために、呼吸を整えたり、自分の気持ちを書きだしてみたりするそうです。

日々いろんなことがあるけれど、どうにもならないことは実はそんなにないと、わたしは思っているのです。本当の自分とちゃんと対話をしていれば、自分から逃げさえしなければ。

 

引用元:石田ゆり子『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋・2018)(p.92)


自分を良い状態にしっかり保っているからこそ、それが素敵な雰囲気となって彼女を包んでいるのでしょうね。


おわりに

いやはや、目の保養になりました。

たまに見返して、己を鼓舞しようと思います。

『Lily ――日々のカケラ――』石田ゆり子 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS



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