親の呪いから卒業するための読書メモ

アダルトチルドレン当事者が読んできた本の感想を紹介しています

我慢しながら相手に従うから苦しい→「気持ちの言語化+意志」でお断り

 

なぜ親子関係がこじれるかというとお互いの自由を尊重できていないから

親はその親や当時の社会背景から我慢を強いられてきたため、それを子にもやってしまう。
そして子は、その、親の悪しき言動パターンを身につけてしまう。
結果、お互いが「そっちが悪い」というパターンになり、こじれるわけですね。

かといって、こちらが譲ればどんどん親の思うがままになってしまうし…。
どうしたらいいのか。
 

広告- - - - - - - - - -

 



我慢しながら相手に従うのが苦しみの要因

親子関係の苦しさの本質的な原因は

自分の気持ちを優先できずに「我慢しながら不本意な気持ちを抱きつつ、相手に従う」ことが苦しさの要因です。

引用元:石原加受子『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』あさ出版(2018)P.124

わ、わかる…。

私も「ほんとうはこうしたいけど、親からすればこっちのほうがいいんだろうな」という場面ばかりでしたから。

結果的には「従っている」ので、こちらとしては大譲歩したつもりなのですが、親からすると「イヤイヤな態度」が「攻撃」のように感じる。

だからお互いにスッキリしないわけなんですね。
せっかく譲歩したのに、意味ないじゃん、と思います。

「我慢しながら従う」という苦しさを解消するためには、「自分中心」という考え方が大事になってきます。

なお「自分中心」とは、ネガティブなイメージのいわゆる「自己中」「ワガママ」ではなく、「自分がどう思うかを基準に選択・行動する」ということです。

「気持ちの言語化+意志」で断る

日本製 立ち入り禁止 ステッカー ヘアライン シルバー マット 高耐候 防水 耐光 UVカット 100X100mm 四角 マナー 進入禁止 耐水 入場禁止 関係者以外立入禁 シール [BULKYSTYLE]

私の経験を例にとって、「自分中心の言い方」を考えてみます。

私の母はとにかく探し物をよくする(片づけられない)人で、
「携帯(or 財布 or メガネ or 鍵 or 保険証……etc)がない!! ねぇあんた、探してよ!」
と一日に何度も言ってくる人でした。

私が何をしていようがおかまいなし。
「今忙しい」と断っても「ねぇ探してよ~」と幼児のようにダダをこねます。
さらにスルーすると、「なかったらどうしてくれるのよっ!」「大変なことになったらあんたのせい」と次第に怒り始め(自分がなくしたくせに)、「こんな子に育てた覚えはなかった」だの「この親不孝者!」が始まります。

しかも、一旦怒らせると、その後何時間も勝手に怒り続けるので、うるさくて仕方なく、結局私は探し物を手伝ってしまっていました。

たまにならいいんです。
でも毎日、しかも複数回となると、面倒で面倒で仕方がありませんでした。
ペースを乱されるのがとにかく不快でした。

あのとき、どう言えばよかったのだろう、と今更ですが考えてみると。

「携帯を探しているのね。今宿題をやっているからこれが終わってからでいい? 宿題が終わったら手伝うから、それまでお母さん自身で探してみて」

といった感じでしょうか。

まず「携帯を探しているのね」と相手を受け止め、その後に自分の意思を伝える、とするのがよいのだそうです。

もし、絶対に探し物は手伝いたくない、という気持ちだった場合は

「探し物をお願いされるのは、私にとっては、自分のペースが乱されてとても不快なんだ。お母さんのこと嫌いになりたくないから、これからは自分で探してくれる?」

という感じでしょうか。

といっても、現実にはとても解決はしなさそうだな、とも思います。
異常なしつこさで言い返してくるでしょう。

それでも根気よく、自分中心の伝え方をすることが大事なのだそうです。

また、自分の気持ちを伝える際に、「どうせわかってもらえない」などとネガティブな気持ちを抱かないことがポイント。

自分がネガティブな気持ちを抱きながら言っているとしたら、それは相手を攻撃しています。自分ではそのつもりはなくても、相手は「攻撃されている」と感じるでしょう。

引用元:石原加受子『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』あさ出版(2018)P.239


話しているときにネガティブな気持ちがあると、「ネガティブな言葉になる→相手にも伝わる」と。

たしかにそれはそうかもしれない。

親に限らず、誰かに自分の気持ちを伝えるときに「わかってもらえなかったらどうしよう」とオドオドしていると、相手が強く反論してきたり、うまく伝わらないことが多いのです、実体験としても。

一方で、「私はこう思っているのだから、私にとってはこれが本当の気持ち」と思いながら、落ち着いて毅然と伝えると「ああ、そうなんだ」とあっさり受け止めてもらえたりします。

こちらの態度というか、言い方でこんなに変わるなんて、ちょっとビックリしますが。でも実際、そうなんですよね。

広告- - - - - - - - - -

 



おわりに

・自分の気持ちを優先できずに我慢しながら相手に従うのが苦しさの要因
・「自分の気持ちの言語化+意志」で断る
 (例:私はそうされると悲しいから、やめてもらえますか)

参考文献