ししもとの読書ノート

生きづらさの軽減をめざして

結果的に買ってよかった |電子書籍端末キンドルペーパーホワイト

紙のほうの本をずっと読んできましたが、とうとう電子書籍端末「キンドルペーパーホワイト」を購入しました。

 

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 32GB 電子書籍リーダー

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 32GB 電子書籍リーダー

 


特に紙にこだわりがあるわけではないので、電子書籍もずっと気にはなっていたものの、「まあ、今度でいいか」と先延ばしにしておりました。

 

購入決断

どうして購入決断に至ったかというと、「引越し」がきっかけ。
なるべくモノを増やさないように気をつけているのですが、それでも増える本たち。

荷造りをしながら「増えないように気をつけているのに、こんなに本がある……」と愕然としました。
同時に思う「この本たち、どうしよう」と。

手元に置いている、ということは、それなりに影響を受けていたり、また読み返す可能性があるわけで。
読みはしたがメモをとっていないので、もう一回読もう、と思うものもある。
だから、一気に処分してしまうのは惜しい。
急いで読んで、メモしてから処分しようか……いやいやそんな時間ないわ。
くー、本の管理、もっときっちりしておけばよかった!

と、自分の中で格闘を繰り広げました。
そして思ったのです。
「そろそろ電子書籍か」と。

電子書籍なら、紙の本のようにかさばらないので、気軽に保存しておけます。
引越し時に限らず、「この本を処分するかどうか」で頭を悩ませるのって、意外と脳が疲れるんですよね。

処分すると決めたら決めたで、処分方法にまた頭を悩ませるんですよ。
古書店に持参するのか、フリマアプリに出品するのか。いや、中古本が流通すると新しい本が売れにくくなるので、著者のことを考えたら、もったいないように見えても捨てるほうがいいのか……etc。

電子書籍を導入すれば、スペースの問題、選択疲れの問題、処分方法の問題、三者が一気に解決するのではないか。

そう考えて、とうとう購入しました。

f:id:shishi-book:20190731140201j:plain

小さい!


思いのほか小さくてびっくりしました。

iphoneSEと比べてもこのサイズ感。メモ帳よりひとまわり大きい程度。
厚みはiphoneSEのほうが厚いくらい。
持ち歩くことを想定しているので、このくらいまで小さくするのは必須なのかもしれません。

f:id:shishi-book:20190731140251j:plain

iphoneSEと比較


設定時に感じたこと

設定にややてこずる

私が準備不足だっただけなのですが、wi-fiがなかなかつながらず、苦戦しました(wi-fi のロックを解除して登録するも認識されず、諸々再起動しまくって無事設定できました)。

想像していたよりは反応が遅い

スマホやタブレットの感覚で、タッチしたら一瞬で反応すると思い込んでいたのですが、それよりは少し遅いです。

ですが、これもホーム画面などに限った話で、ページをめくるときの反応は速いです。
読書中には一切気になりません。
(漫画などはページ切替の際にややタイムラグがあるようです)

wi-fi接続時はそれなりに電池が減る

いろんな方のキンドルペーパーホワイトレビューの記事を読んだところ、「ものすごく電池の持ちが良い」とのこと(一か月くらい充電なしで大丈夫だった、と書いておられる方もいたと記憶)。

ですが、私がwi-fi設定にてこずったせいもあるでしょうが、最初の設定やらダウンロードやらで電池残量45%→要充電くらいまで減りました。

また、「どんな本があるかなー」とキンドルストアを眺めているときもまぁまぁの速度で電池が減ります。

とはいえ、いったんダウンロードしたものを読む場合には、評判通り、かなり電池の持ちがいいです。

何冊分かダウンロードして充電も済ませておけば、出先で電池がなくなって困る、ということはまずなさそうです。
とにかく旅行などにはぴったりですね。

実際の読書体験として

読み心地の概要

最初は、紙の感触というか、紙の凹凸でやわらかく光が散乱する感じが恋しい感じはありましたが、その程度のもので、基本的には問題ありません。

電子書籍用に組まれたものは、読みやすいです。
文字の大きさやフォントを変えられるので、「最近手元が見づらくて読書がしんどくなってきた」という方にも良いのではないかと思います。


雑誌は厳しい

雑誌など、誌面まるごとがキャプチャされたタイプのものは、キンドルペーパーホワイトで読むには文字が小さすぎて、かなり厳しいです(写真も白黒ですしね)。

拡大もできるにはできますが、拡大するごとに時間がかかりますので、現実的ではないかな、と。

タブレットをお持ちであれば、そちらでも読めるので、問題ないかも。

私はあいにく現在タブレットをもっておらず、パソコンに「Kindle for PC」というアプリを入れて、雑誌を読んでみました。 

Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]

Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]

 

 

カラーで表示されてきれいですし、悪くはないです。
が、ノートパソコンだと画面もさほど大きくないので、やっぱりイチイチ拡大せねばなりません。

キンドル端末よりははるかに操作性良好ではありますが、ちょっとめんどくさい。
よほど読みたいものでないと、わざわざパソコンでは読まないかなー、という感じです。


雑誌の読みやすさに関しては
紙>タブレット>パソコン>>>キンドルペーパーホワイト
かなと思いました。


読書メモ取る派としての使い心地

マイクリップには上限あり

読書メモとる派の私が注目するのは「ハイライト機能」。
記録したい文章を選択し、「ハイライト」ボタンをタップすると、選択部がマークされ、同時にマイライブラリの『マイクリップ』なるメモ帳のようなものに記録されます。

なお、「ハイライト」でなく「メモ」をタップすれば、ちょっとした感想なども記入・保存できます。

『マイクリップ』には、該当の文章はもちろん、本のタイトル、位置、ハイライトした時間など、かなり詳細まで記録できるので、なかなか優秀な機能です。

が、一冊の本に対して、クリップできる文章量には制限が設けられています(著作権などが考慮されている模様)。

気軽にクリップしていると、すぐに上限を突破してしまい、それ以降は該当文章は記録されず「このアイテムのクリップの上限に達しました」と表示されてしまいます。
(※マイクリップに保存されないだけで、誌面上には残っていますし、ハイライトの位置や時間などは記録されます)

また、『マイクリップ』には時系列で記録されていくので、何冊も同時に読み進める場合は、情報がごっちゃになってしまいます。

うーむ、これはちょっと読書メモ機能としては使いづらいかな、と思いました。

移動ボタン→メモをエクスポート→メール送信も便利ではあるけれど

読書中、画面の上あたりをタップすると、ツールバーが出てきます。
このツールバーに「移動」という項目があり、そこをタップすると、「目次」と「メモ」の項目が。
この「メモ」のほうには、ハイライトされた箇所が記録されていて、タップすると本文の該当箇所に飛べるしくみです(便利!)。

しかも、この「メモ」、エクスポートして、登録しているメールアドレスに送信できるんです。

早速送信してみたところ、こちらもやはりエクスポートできる量には制限がありました。

まぁ、制限設けずにすべてエクスポートできてしまったら著作権にひっかかりますから、当然といえば当然ですかね。


キンドルでの読書メモの取り方 結論(現時点で)

クリップはされませんが、ハイライト指定自体は上限ないようですので、
とりあえず気になったところはすべてハイライト

ハイライト一覧を移動ボタンのメモの項目で確認

必要に応じて厳選

メモをエクスポート、メール送信

というのが一番いいのかなと思っています。


(番外編)手書きメモの良さにも気づいた

ハイライト機能を使用して読書メモの代わりにすると、メモに要していた時間が省け、読書のスピードが上がります。
これは素晴らしいことです。

でも、長所と短所って表裏なのですよね。
ハイライト機能を使って読んだ本は、読書スピードが上がることも関係しているのか、読了後にいまいち覚えていない感覚に襲われました。
ハイライト一覧を眺め直しても「あれ、こんなんあったっけ」というような有様。

一方、自分の手を動かしてメモを取ると、自分の記憶への定着率がかなり上がるということを実感します。
その本の持つ(内容の)手触り感というか、うまく言語化できないのですが、イメージみたいなものが生成されるような気がします。
メモ自体は写すだけなので頭を使う必要がなく、その分関連事項を思い出していたり、考えていたりするからではないか、と思いますが。

手書きメモ、一見無駄なようでいてこれ自体がなかなか良い作業だったのだな、ということに改めて気づかされました。

今後は、
気楽に読むもの:ハイライト機能を使用
しっかり内容を理解したいもの:手書きの読書ノート

という運用にしようかと考え中です。



Kindle Unlimitedの感想

読書の障壁を下げてくれる

まずはキンドル端末での読書、というものを体験し、慣れたかったので、「Kindke Unlimited」に登録しました(30日間無料、その後980円/月)。
※一度に利用できるのは10冊まで。削除すれば新しい本をダウンロードすることも可能。

定額にしてはなかなかのラインナップだな、と思います(ランキングの上位にきているだけかもしれませんが、マンガが多い印象)。
「あ、これ、読みたかったけど、迷って結局買わなかったやつ」というのが結構入っていました。


自分の中で「買うかどうか迷う」くらいのモチベーションの本が気兼ねなく読める。
図書館で本を借りる感じに少し似ているなぁ、と思いました。
あるいは、書店で思う存分立ち読みしているような感じともいえるかも。

もちろん、Kindle Unlimitedは有料なので、図書館や立ち読みと完全に同じ条件ではないですが、定額ということで、本を開く障壁はかなり下がりますね。

ただ、定額だからいいや、と気が緩んでしまって、けっこう読み飛ばしてしまうというか、あまり真剣に読んでいない、という面は無きにしも非ず(後述しますが、それが有用な場合もある)。
雑誌をペラペラめくる感じに近いというか。

また、最後まで読まないことも増えそうです。
紙の本でも「イマイチ」だと途中で読むのをやめてしまうことはありますが、それなりのお金を払って購入したものだと「もったいない」と思って、なんとか読み切ったりしますよね。
Kindle Unlimitedだと定額なので、「もういいや」が多発しそうです。

まぁ、読み終えることが必須というわけではないですからね。
興味のないものに、無駄な時間をとられなくて逆に良いのかもしれないですね。


寝る前の読書には最適

私は寝つきが良いほうではないので、床についてから「うー、眠れない」となることが多々あります。

眠れないのなら本でも読みたいところですが、わりと気合を入れて読書するほうなので、余計に頭が冴えてしまうようなところがありました。

なぜ気合を入れてしまうかというと、内容をとりこぼしたくないから。
ケチなところがあるので、身銭を切った本だと余計に真剣モードになってしまうのですね。

そんな私には、Kindle Unlimitedが思いのほか効きました。
眠れないとき、Kindle Unlimitedのラインナップの中から、軽めのものや、買うまではいかないかもしれないがちょっと気になる本を選んで読むと、スムーズに眠りの世界に誘われるということがわかりました。

仮に「内容をとりこぼしたくない」が顔を出しても、「まぁ、いつでも読めるから」と思えば、とりあえず先に進もう、となって、次第に集中力が落ちてリラックスしてきて、眠くなる、という感じ。


読書灯をわざわざ設置する必要がないのもGOODポイントかも。
せっかく眠くなってきて「あー、電気消さなきゃ」と思ったり、電気を消したりしている間に眠気が落ち着いてしまうこと、ありますよね。
Kindle Paper whiteですと、部屋の電気を消してバックライトを調整して読めばいいので、眠くなったらそのまま眠りに落ちれるのがよいです(ブルーライトが含まれていないので、眠りの質にもさほど影響しないのではないかと)。

「うー、眠れない」とモヤモヤするストレスが減ったのは思いがけないメリットでした。 


読んでみたもの

Kindleストアベストセラーという項目(ランキング?)があって、そこから気になるものを何冊か読みました。
そのうち、けっこう良かったものを紹介します。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

 

投資などの知識がない著者が、専門家に話を聞く、という本。
会話形式なので、読みやすいです。
基本中の基本というか、とりあえずここは外すな、的なことに焦点を絞って書かれていますので、初心者にはかなり良いかと。

私自身、あまりよくわからないままとりあえずiDeCoに加入したりしていた(友人がすすめてくれたままに運用)のですが、本を読んでようやくなんとなく理解しました(友人の知識は正しかった)。

 

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

 

 昔から人間の持つ悩みって、本質的には変わらないものです。
すでにその悩みに対して、人生をかけて考えてきた先人たちがいるのですよね。

自分の頭で考えることも大切ですし、自分で考えたからこそ納得できる、ということもあると思うのですが、考えに行き詰まったりしたときなど、先人たちの知恵を借りるのは一つの手だな、と思いました。

一番良かったのは、「将来、食べていけるか不安」という悩みに対して、アリストテレスの思想を踏まえ、「今この瞬間にやりたいこと・やらねばならないことに集中せよ」といった結論にいたるところかな、と。
(若い頃は「そんなこと言われても! 私は保証が欲しいんだ!」みたいに思っていましたが、そんなものはどこにもなく、ただ一歩ずつ踏みしめていくしかないと気づいたので、今はアリストテレスに同意です)

先人たちの思想を知ると、それらがいかに現代において形を変えて生き残っているかというのがよくわかります。



おわりに

まだ購入して二週間くらいなので、今後「うーむ」と思うところや、「意外とここは良い」ということが出てくるかもしれません。

超夜型でなかなか床につきたくない私にとって、「まだ眠くないけど、とりあえず横になってなんか読もう」と思えるようになっただけでも、購入してよかったのかなーと思っているところです。