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不安に振り回される人の特徴は「気分がいいか悪いかで行動を変えてしまう」こと |感想『「いつもの不安」を解消するためのお守りノート』

子供の頃から不安の強かった私。
今でもたまに不安が顔をのぞかせることがあります。

おそらく、完全に抜け切ることはなくて、環境やストレスによって良化したり悪化したりするものなのだろうと思っています。

精神的に落ち着いている今のうちに、不安とうまくつきあっていける方法を模索したい。そんな思いから、手にとった本がこちら。

 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)

 

「いつもの不安」を解消するためのお守りノート

「いつもの不安」を解消するためのお守りノート

 

 

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どんな本?

著者は精神科のお医者さん。
20年以上にわたる治療の中で工夫を重ね、編み出された「不安にとらわれずに行動する方法」について述べられています。

不安の裏には願望があり、まずはそれを明確にすること。
そして、気分本位ではなく、目的本位で行動することが大事、と解説されています。

なぜ不安を感じるのか

多かれ少なかれ、不安は誰にでもあります。

あなたが不安を感じるのは、あなたの心が安全や安心を保証されていないと感じとっているからです。いわば、身の危険を感じているわけですから、不安という感情はむしろ、あなたを守る機能として必要なものといえます。

引用元: 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)p.26



私が子供の頃からから抱えてきた不安の一つが、「突然、人前で体調を崩したりしたらどうしよう」というものです。

なぜかというと、「迷惑をかけると周囲の人々に見捨てられてしまう」と思い込んでいるから。
(>>>【体験談】親の機嫌を損ねるので、体調不良はすさまじい絶望だった



つまり、「人前で体調を崩したらどうしよう」という不安は、言い換えると「見捨てられたらどうしょう」という不安なのでした。

だからこそ、周囲の人(特に親)から見捨てられないよう、不潔なもの(体調に影響を及ぼす可能性のあるもの)を避けるなどの対策をとっていたわけです、無意識のうちに。

つまり、不安とは1つの防衛機能でもあるのですよね。

しかし、防衛しすぎた結果、日常が苦しくなるのでは意味がありません。
不安をうまく使うにはどうしたいいのでしょうか。

不安は、“本来の願望”をあなたに気づかせるためのサインともいえます。

引用元: 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)p.27

 

願望があるからこそ、不安が生まれる。

不安から願望を探っていくことが大事なのです。

不安に振り回されないためには「目的」を優先する

願望は誰にでもあるので、不安もまた、誰もが持つもの。

しかし、不安に振り回されて動けなくなってしまう人と、不安はあるけれども行動できる人、がいます。

両者を分けるのは「気分本位」で行動しているか「目的本位」で行動しているか。

 気分本位では、「何をするか」「何が大事か」よりも、自分の「気分がよいか、わるいか」ということに左右されます。

引用元: 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)p.37

 

 目的本位では、不安を感じていてもそれは願望の裏返しと受け入れ、今の気分を理由に行動を変えることはありません。

引用元: 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)p.37


快・不快よりも、目的を優先せよ、ということですね。
 
では、その「目的」はどのように見つけたらいいのでしょうか。


目的本位になるための4ステップ

ステップ1 自分が抱えている不安(今の自分)に気づく
ステップ2 「不安の理由」から「本来の願望」を知る
ステップ3 「2つの現実」に目を向ける
       →自身の現実(強み・弱み)周囲の現実(有利・不利)
ステップ4 「具体的な行動」を考える

引用元: 勝久寿『「いつもの不安」を解消するお守りノート』(永岡書店・2017)p.87

 

書籍『「いつもの不安」を解消するためのお守りノート』ではステップ1~4まで、ワーク方式になっており、ワークシートに沿って書き込んでいくと、自然と答えが導けるようになっています。

私はある程度自分で分析できているつもりだったので、「このワークやっても新しい知見は得られないかなー」とタカをくくっていました。

ですが、ブログに書く以上、きちんと取り組もうと思ってやってみたところ……
私の場合、現在の不安は「体調を崩したくない」(ステップ1)。
そこからわかる本来の願望は「楽しく過ごしたい」なのでした(ステップ2)。

具体的な行動としては「必要最低限の対策(帰宅時のうがい手洗い、バランスのよい食事、運動など)はやって、それ以上は考えないようにする」になりました(ステップ4)。

具体的な行動だけ見ると「当たり前のことじゃん」と思われるかもしれませんが、いきなりその「当たり前」をつきつけられるより、自分で導くほうがよほど納得感があります。

むしろ「やっぱりこうなっちゃうか(苦笑)」という感じ。

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おわりに

「本来の願望」をしっかりと意識できたので、不安に襲われたときは「健康に楽しく生きるのが目的!」と唱えようと思います。

すぐに解決するわけではないかもしれませんが、少しずつ修正していけたらいいなと思っています。

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