親の呪いを解いて自分の人生を生きる

アダルトチルドレン回復の記録

できるだけ疲れない愚痴の聞き方を考えてみる

うなずきん Mikan

愚痴モンスターだった私が、愚痴を言わずに済むようになった理由 で書いたように、かつては愚痴を言う側でしたが、最近聞く側にまわることが多くなってきました。

私自身が愚痴モンスターだったからこそ、悩んだり苦しんでいるときに「自分の気持ちを受け止めてもらえた」と感じることは、何よりも救いになることを知っています。

なので、できる範囲で、なるべく愚痴は聞いてさしあげたい、と思っています。

とはいえ、なぜ愚痴を聞くとグッタリしてしまうのか - ほかの誰かの代わりに怒りを受け止めているから で書いたように、愚痴からは多少なりともダメージを受けるので、聞くときに気をつけねばならないポイントがいくつかある、と感じています。

本記事では、愚痴を聞くときのポイントを考えてみました。

先にポイントをまとめておくと

・あわよくば人を動かそうとしている愚痴はスルー
・聞く時間を決めておく
・切り上げ方を工夫する
・本質に迫る質問をしてみる

※私自身もまだ全然できておらず、試行錯誤の段階であることをお許しください。


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できるだけ疲れない愚痴の聞き方を考える

こちらに解決させようとする人の愚痴は聞かないほうがいいかも

「できるだけ愚痴は聞いてあげたい」と書いておきながら恐縮ですが、聞いてはいけないタイプの愚痴が存在すると思っています。

それは、愚痴を言うことで、こちらを動かそうとしている人の愚痴。
その人の問題なのに、ほかの誰かに解決してもらおうとしている人の愚痴です。


具体例を挙げると、「年金ではとても生活できない」と何時間も嘆く親戚、とかですかね。

「あれがないこれがない、病院にお金がかかる、家賃が高い……etc」

それは本当に「大変だな、気の毒だな」と思うのですが、放っておくと3時間くらい話が止まりません(高齢になると特に長い)。

聞いているだけでは全然終わる気配がないのと、間で「あんたが小さい頃、〇〇をしてやったのに」エピソードを挟んできたりするので、こちらも「じゃあ、ちょっとお金送ろうか」と言いそうになったりします。

もちろん、余裕があるときや、心から「力になりたい」と思ったのなら、援助してもかまいません。

でも、3時間くらい愚痴を聞かされていると、「とりあえずこの状況から解き放たれたい」のほうが強くなっています。
つまり、本心から何か力になりたいというよりは、「この場を収めたい」なんですね。

しかし、「この場を収めたい」で、何かをしてあげると、ものすごくモヤモヤして、あとをひきます。

また、「愚痴れば何かしてもらえる」という成功体験を相手にさせてしまうわけでもあるんですね。

だからこそ、「この人、愚痴るフリして、私に〇〇をさせようとしているな」と雰囲気を感じたら、「そうなんですね~」「大変ですね~」と徹底的にスルーです。
逸らせるなら話題を逸らす。

ただ、こういうタイプの人は、話題を逸らしたとしても、また愚痴に戻っていくので、扱いが難しいです。

ちょっと心苦しいですが、愚痴自体を聞かずに済むのであれば、聞かないほうがベターと思います(電話に出る回数を減らす、会う時間を短めに設定する、など)。

愚痴を聞く時間はあらかじめ決めておく

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愚痴が恐ろしいのは、「気の毒だから」と我慢して聞き続けていると、そのうち相手のことが苦手になってくること。

まあ、なぜ愚痴を聞くとグッタリしてしまうのかで書いたように、間接的に怒られているわけですからね。

とはいえ、愚痴ごときで人間関係がおじゃんになってしまうのは双方とも不幸かもしれません。他に良い部分もあるはずですから。

ということで、現時点では、あらかじめ「〇分はしっかり聞く」と決めておくのがベターかなと考えています。

もちろん相手の状況にもよりますので、一概には言えません。
普段、愚痴を言わない人なら、「よほどのことがあったのだろう」と判断して、聞けるだけ聞いてさしあげたいと思います。

だいたいいつも愚痴っている人ならば、「この人の愚痴は〇分まで」と決めておくのがよいのかなと思います。
(始まったら、スマホのアラームやフェイク着信(後述)を設定するものアリかも)

といっても、切り上げるのがとても難しいのですけれどもね。

この機会に、うまい切り上げ方も考えてみたいと思います。

愚痴の切り上げ方を考えてみる

共感からの素直な気持ち「あまりに大変すぎて想像するだけで疲れちゃった」

気心が知れた関係であれば、相手の気持ちに共感した上で素直な気持ちを吐露するのもありかもしれません。

たとえば。

「こうして話を聞いているだけでも、グッタリしてきちゃった。当事者のあなたはどれだけ大変なんだろうね」と共感しつつ。

「実際に大変な思いをしているあなたにこう言うのは恐縮なのだけど、大変そうすぎて私が先にキャパオーバーしそう……一旦、全然別の話していい??」
みたいな感じですかね。

こちらをある程度大切に思ってくれているのであれば、「あ、ごめん、愚痴りすぎたよね」となるはずです。

一方、「はあ? ワタシはこんなに大変なのに許さん」となったり、あからさまに不機嫌なふるまいをされたら、相手から「おまえは愚痴の壺に過ぎない」と思われているということなので、関係性を考え直してもよいのではないでしょうか。

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現実を伝える「もう〇分も話しているからよほど大変なんだね」

言い方にトゲが出ないように気をつける必要がありますが、「もう〇分も話しているね」と、現実を伝えるやり方もあるかなと思います。

察するタイプの人であれば「はっ、しまった」と認識して、やめてくれる可能性があるかなと思います。

実はこれ、お恥ずかしながら私自身も似たような経験がありまして。

退職か何かのタイミングで、職場の後輩からメッセージをもらう機会があったのですが。

「ししもと先輩は文句を言いながらもしっかり仕事をこなしていて……云々」
と書いてあったのですよ。

その後輩は、とても素直で人徳があり、私自身も尊敬していたので、決して嫌味を込めて書かれているわけではないと私もわかりました。

だからこそ「文句を言いながらも……」は私に刺さりました。
私、そんなに文句言ってるんだ……と。

愚痴モンスターの自覚がありながらも、「さすがにそこまでではない」と認識が甘かったんですね。

なぜかというと、私としては「一応、抑えていた」つもりだったんです。
本当なら怒りにまかせてアレコレ言い放ちたいところを、一応はオブラートに包んだりしていたので、「そこまでは文句言ってない」つもりだったんです。

なので、愚痴を言いすぎる人の中には「愚痴ってはいるけど、抑えつつだから大丈夫」という認識の人もいるかもしれません。

そのケースなら「もう〇分も話しているからよほど大変なんだね」が効くかもしれません。

一方で、「そうよ、それだけ大変なのよ、見たか、私の大変さを」と増長してくるタイプにはハッキリ「もう聞くのつらい」と言わないと伝わりません、残念ながら。

アラームやフェイク着信を使う

どうしてもうまく切り上げるのが難しい、という場合は、電話がかかってきたフリをするという手もありますよね。

アラームを使ってもいいですし、より自然にしたいなら「フェイク着信アプリ」なるものが使えそうです。

まあ、詳しい人なら「あ、フェイク着信使いやがった」とバレるかもしれませんが……。

まあ、それはそれで相手にこちらの「愚痴疲れてきた」という気持ちが伝わるので、やみくもに我慢して相手のことを嫌いになってしまうよりはいいのかもしれません。

中座+ちょっとしたプレゼント

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フェイク着信で中座するなら、そのときにちょっとしたプレゼントを用意するのもいいかな、と思います。

たとえば、スタバとかで話を聞いているシチュエーションで。
個包装のクッキーとか(レジにありますよね)を一つ買って、席に持ち帰り、「元気だして」的に差し上げるのもスマートかなと思います(そのすきに話題を変える)。

相手からしても、「愚痴は中断されたけど、自分を否定しているわけではないんだ」とわかるので、傷つきにくいかな、と。

ただ、ほとんど聞かないうちにやってしまうと、「聞くのが面倒だからってモノで釣ろうとしてるっ(怒)」と感じられてしまう可能性もあるので、あくまでもある程度本気で聞いてさしあげた後での話になりそうです。

核心に触れる質問をする

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愚痴モンスターだった私が、愚痴を言わずに済むようになった理由 で書いたように、本質的に解決しない限り、愚痴はなくなりません。

しかし「じゃあ、こうしてみたら?」は禁物ですよね。
すぐにできるなら本人だってしていますから。
何らかの制約があって、本人的にはどうしてもできないのです。

となると、自分で気づいてもらうしかありません。

「なるほど、あなたはこうしたいけれど、現実的には〇〇という制約があって、できないんだね。
本心と〇〇という制約を天秤にかけたら、制約が勝つんだね。そっちを選んでいるんだね」
というような、事実確認だけでもいいかもしれません。

もう一歩踏み込んでいくならば「その制約って、どうしてそんなに大事なの?」と質問してみるのもアリかもしれません。

これもお恥ずかしながら私自身経験がありまして。

「母がダメだというから〇〇には行けないんです」と言ったら
「どうしてお母さんの許可、必要なの?」
と聞かれたことがあります。

一瞬ムッとしたものの、次の瞬間、猛烈に「はっ!」となりました。

それでも結局、「母が嫌がるようなことはできない」と思ってしまい、当時は行動できなかったのですが、その後も「どうしてお母さんの許可必要なの?」という問いは私の中に残りました。

ことあるごとに「お母さんの許可、必要なの?」はふと思い出されて、結果的には、私の背中を押してくれた質問だったように思います。

まあでも、この「核心的な質問」も、嫌いな人からされた場合には、猛烈な怒りにしかならないので、日頃の信頼関係があってこそ、だろうなとは思いますが。


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おわりに

ツライ状況にある人にとって、「自分の気持ちを受け止めてもらえた」と感じることは何よりの救いです。

かといって、聞くほうもできるだけ疲れないように気を付ける必要がありますね。
相手を嫌いになってしまわないように気をつけることもまた、相手のためです。

ということで本記事では

・あわよくば人を動かそうとしている愚痴はスルー
・聞く時間を決めておく
・切り上げ方を工夫する
  共感からの本音
  経過時間を伝える
  アラーム・フェイク着信の活用
  中座+ちょこっとプレゼント
・本質に迫る質問をしてみる

などを考えてみました。
他に発見したら追記していこうと思います。


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