過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。
母からすれば、トラブル回避のつもりだったのかもしれませんが、交友関係のすべてを掌握した上、干渉されるのはうんざりでした。
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電話は基本的に盗み聞き
私が高校生くらいのころにちょうど携帯が一気に普及し始めまして。
友人と通話することもたまにありました(とはいえ、まだ通話料が高かったのでたまにでしたが)。
まあ、もちろん盗み聞きするんですよね、母が。
私の部屋と母の部屋はふすまで仕切るタイプでしたので、隙間をあけていたのでしょう(父に対してもドアに耳をそばだてて様子をうかがうことがあったので、容易に想像がつく)。
母はそこから監視&盗み聞きしていました。
もちろん、誰からかかってきたのか、答えないわけにはいきません。
答えたくないですが、答えないと「この親不孝者」だのと騒ぎだして夜中まで時間をとられるので、こちらも答えざるを得なかったのです。
で、相手が異性だと、母は嫌悪感に満ちた表情でこう言います。
「あんた、甘えたような声だして気持ちわるい!」
と。
甘えるも何も、ただの友人です。
不愛想に通話するわけにもいきませんし、普通に友人と話すのは楽しいことですから、テンションが上がることだってあります。
なんでもかんでもすぐに恋愛(→妊娠を危惧)に結びつけようとするのが本当にげんなりしました。
常にすべてを掌握してこようとするのがつらい
外出も自由にできず、基本的には家と学校の往復のみ。
電話も盗み聞きされ、あーだこーだ言われる。
私が少しでも言い返せば、親戚中に「娘がおかしくなった」と電話をかけまくる”公開処刑”。
母の支配下に置かれていることが嫌でたまりませんでした。
よく子の反抗期に悩む親御さんがいらっしゃいますが、反抗できること自体、健全なのですよね。
信用されていないことが悲しい
母からすれば「娘が道を外れないように」という一心だったのでしょう。
しかしそれはつまり、「娘を信用していない」ということです。
私としては、きわめて真面目に生きており、もちろん親を困らせるつもりなんてみじんもないのです。
むしろ、親に好かれたくて日々頑張っていたのです。
そうでなければ、ここに至るまでにとっくに道を外れています。
それなのに、その気持ちが全く伝わっていない。
それどころか、信用もされていない。
これはやはり堪えました。
この「信じてもらえない」感、ほかの人間関係にも悪影響が及んでしまうんですよね。
「どうせ信じてもらえないだろう」
↓
「自分も他人を信じることができない」
だいぶよくなってきましたが、いまだにこの点は少し苦労しています。
できるだけ、人を信用したい
「今妊娠したらあんたの人生終わるんだからね」という脅しという記事でも似たようなことを書いていますが。
「どうせ信じてもらえないだろう」とか「どうせ裏切られるんだろう」などと、人を疑っていると、本当にそうなってしまうんですよね。
母はその壮大な実例(道を外れるのでは、と疑っていた娘に絶縁される)を見せてくれたわけです。
疑われ続けた私も、疑われることがつらいことだとわかっていながら、つい「なにかの拍子に嫌われるかも(裏切られるかも)」なんて思いがちです。
ショックから自分を守るための防衛的姿勢なのですが、疑われるほうはたまったもんじゃないですし、疑ってくるような人と関係を深めたいかというとそんなわけありませんよね。
だから私も、信じることは怖いですけれども、疑い続けるよりはよい方法に進む可能性が高いので、人を信じたいと思っています。
やみくもに信じると詐欺などにひっかかってしまうので、ある程度の冷静さも必要ですが。
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