親の呪いを解いて自分の人生を生きる

10年かかったけどなんとか回復してきた

〈AC回顧録・中学生時代〉同級生や塾の先生に侮辱の言葉を発する母に引いてしまった


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。


母からすれば「娘のため」のつもりだったのでしょうが、同級生や塾の先生に侮辱的な言葉を発するのが嫌でたまらなかったという話です。

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母の道徳心が破壊していてつらい

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中学生相手に侮辱的な言葉

家庭が揉めていることや、高校受験のプレッシャー、存在価値の揺らぎなどで、不安でいっぱいだった私。

今思えば、そのストレスを知らず知らずのうちに学校でまき散らしてしまっていたようです。
その結果、親しいと思っていたクラスメイトに無視されるようになってしまいました。

今思えば、相手の子も限界だったのだろうと思うので、こちらの配慮が足らずに申し訳ないことをしたなと思っています。

ですが、当時の私は「ひどい! 無視された!」と強い被害者意識を持ってしまっていました。

元から被害者意識の塊である母にしてみれば、なおさらのこと。

あるとき、母と一緒にいるときに、その子とたまたま道ですれ違ったことがありました。

すると母は、その子に対して、侮辱的な言葉をかけたのです。
ここに書くのもはばかられるような、身体的特徴を揶揄するような言葉です。

さすがに私も「え?」と思いました。

中学生の私が言うのなら、百歩譲って、まだわかるような気がします(一応当事者だし)。

でも、50歳をすぎたいい大人が、中学生に向かって、侮辱の言葉を発したのです。

母からすれば、一応私のために言っているので、私も混乱してしまい、諫めることもできませんでした。

でも、とてもショックでした。
いろいろな気持ちはあるにせよ、そのクラスメイトにも申し訳ない気持ちでした。

同時に、母の機嫌を損ねるとひどい目に遭っていた、幼児期の体験を思い出しました。

「もし私がお母さんに背くようなことをしたら、私もこういう目に遭わされるんだな」と思い、背中がゾッとしたのをよく覚えています。

塾の先生にも罵詈雑言

学校で人間関係がうまくいっていなかったこともあり、塾もおっくうになっていきました。

すでに「生きていていいのかわからない」状態ですから、たとえば、塾が一緒の男子生徒に批判的なことを言われたりすると(まあ、中学生ってだいたい失礼な生き物なので)、もう本当に心がちぎれてしまいそうだったのです。

疑心暗鬼になっていた私は、塾の先生のちょっとした一言すらも、大げさに捉えるようになってしまっていました。

塾に行きたくない理由の本質は、「(先生や生徒も含め)この場に受け入れられていない」という不安感からだったのですが、母にしてみればいつのまにか「先生のせい」ということになったようでした。

母は複雑なことを考えられないので、一番わかりやすい形に決めつけたがるのです。

そして、いきなり、塾の先生にクレームの電話をかけはじめました。

「い、いや、そういうことじゃないんだけどな……」と私があっけにとられていると、「ほらっ、アンタも何か言いなさい!」と受話器を押し付けてきます。

今なら冷静に状況を話せるのですが、当時は私自身も混乱していたので、とりあえず、先生のとある言葉で傷ついたことを話しました。

そもそも私の困りごとの本質はそこじゃないんだよなあ、でもどうしたらいいのかわからない、と戸惑っていると、私が持っている受話器越しに、母が先生に向かって大声で罵詈雑言を発しはじめました。

先生はもう謝ってくれていましたし、私は別に先生を責めたいわけでもないのに、母がひどい言葉を発するのが苦しくて、どうしたらいいかわからず、混乱しました。

「もうお母さんやめて」と言えない自分もまた、ふがいなかったです。

それで泣いてしまったのですが、母は、先生に泣かされていると思ったのか、ますますヒートアップしていきました。

今思うと、塾の先生にも申し訳ないことをしたなと思います。

親よりも子どものほうが道徳心が高い場合、子からすると地獄でしかありません。

【親を反面教師に】

「こうはなりたくない」 悪い例を見せてくれたと思うことにする

罵詈雑言を発する人にも、何かしらの、どうしようもない事情はあるのでしょう(脳の障害だったり、普段からストレスが溜まっているとか)。

なので、全面的にその人を責めるのも難しいところがありますが、「少なくとも私はこうはなるまい」と決意することはできます。

私の母に関しても「悪い例をことごとく見せてくれた」と思うしかありません。

母がクレームをつけているときの姿、侮辱的な言葉や罵詈雑言を発する姿は、それはそれは醜いものでした。

元の顔の美醜とは関係なく、ネガティブなエネルギーが集まった怪物に見えて、「うわっ」と引いてしまう感じというか……。

あまりにも悪い意味でインパクトが強かったので、「こうはなるまい」と思えました。

だから私は、とても怒っているような場面であっても、大きい声を出そうとすると、母の姿と重なってしまい、「うわー無理無理無理」と引っ込んでしまいます。

「自分を守るための怒り」は必要なときもまれにあるので、これが果たして良いことなのかはわかりません。(激しく怒っている態度を出さないと通じない人もいる&怒りを抑えることで逆に長引いてしまうこともあるので)。

ただ、「あー、、怒鳴ってしまった」系の反省に見舞われなくて済むので、これはこれでよしとします。

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