過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。
本記事は両親の不仲がつらい② - 母が描いた藁人形的な落書きにゾッとしたの続きで、母が執拗に父に嫌がらせをしているのが辛かった話。
そんなに嫌なら離婚すればよいのに、離婚はプライドが許さない母なのでした。
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母から父への嫌がらせを見るのがつらい
父が浮気をしていると騒ぎ出した母(>>>両親の不仲がつらい② - 母が描いた藁人形的な落書きにゾッとした)。
母は、一旦「こうに違いない」と思い込んだら、その考え方を変えられない人です。
すぐにカッとなり、一度怒り出すとしばらく止められないような面もあります。
怒りを抑えられない母は、父(および関係者)に嫌がらせをし始めたのでした。
基本的に郵便物は捨てる
さすがに公的な書類などは捨てなかったと思うのですが、父当ての郵便物は勝手に開封、中身をチェックしたのち、ビリビリに破いて捨てるようになりました。
さすがにちょっとやりすぎでしょ、と引いている私をよそに、母は一切の躊躇もなく、むしろ「正しいことをしている」然の態度なのです。
そんな母を見て、「この人の良心、ぶっ壊れている……」と恐ろしくなったのをよく覚えています。
同時に、私も母の機嫌を損ねたら、郵便物全捨てされるんだろうな……と軽く絶望しました。
無言電話をかけまくる
母は父の携帯電話も盗み見るようになりました。
番号ロックはかけてあったようですが、母の執念で突破したようです(普段家事もせず、すべてやる気がないくせに、こういうどうしようもないところで執念を発揮するのはなぜなんだろう……)。
母は、携帯電話の電話帳から、女性と思われる人の電話番号をピックアップし、手あたり次第に無言電話をかけまくるようになりました。
完全無言のときもあれば、軽く舌打ちしたり、わざと「〇〇さんですか?」と間違えてみたりすることもありました。
何か所かにランダムにかけていたので、全く身に覚えのない人もたくさんいたはずで、恐怖しかなかっただろうと思います。
私は日中は学校に行っていたので、正確な回数は把握していませんが、あの様子だと、1日30回くらいはかけていたのではないかと。
「やめなよ」とでも言おうものなら、今度は私にキレまくって「ここまで育ててやったのに! この親不孝者め!」のモードに入るので、ただただ、「自分の親ながら、ほんとにイヤだ……」と思うことしかできませんでした。
しかも、無言電話をかけたからといって、母の怒りがおさまるわけがありません。
むしろますます怒りは燃え上がります。
前にも書きましたが、自分で自分の怒りに燃料を投下しているように見えるのです。
わざわざ自ら身を焼きに行って「あついあつい死ぬ」と言っているように見えるのです。
その姿を見て、「この人、ほんとに何やってんだろう……」と思いました。
でも、離婚はしたくない
こんなにも父方面に嫌がらせをするのだったら、離婚も視野に入れたらいいのに、と思います。
実際に、この件で父からも離婚を何度か切り出されていました(まあ、中学生の娘の目の前でする話かよ、とは思いますが……。私が入らないとますます会話が成立しないので)。
しかし母にとって、「離婚は恥・負け」らしく、「絶っっっっ対に! 離婚はしないっ!!!」と言い張るのでした。
結局、母は、劣等感の塊だったのですよね。
優先順位の超絶第一位が「(外からみたときの)自分の価値をよく見せる」ということだったんです。
そのためなら、家族を傷つけてもまったくかまわなかったんですよね。
ひどい場所に生まれ落ちてしまった。
「あんたもそのうちひどい目に遭ったらわかるんだからね」という呪い
仮に、父に非があったとしても、郵便物を捨てたり、無言電話をかけるようなやり方で復讐するのは私には理解できませんでした。
でも、母からすると、私が母と一緒になって、無言電話をかけたり父を責めたりしなかったことが気に入らなかったようです。
「同性なんだから、子なんだから、母親に味方するのが当然!」という思い込みが強すぎたようです(>>>母にとって都合のいい人以外「全員敵」)。
母は、気に入らないことはすべて、「あんたは冷たい人間だね」と、娘に問題があるというスタンスを取り続けました。
そしてある日、恨みのこもった目で私に言ったのです。
あんたもいつか絶対ひどい目に遭うんだからね。
そうしたらやっとお母さんの気持ちがわかるんだから。
その時後悔するんだからね。
母は、腹いせのつもりで言ったのでしょうけど、実の娘に「いつか絶対にひどい目に遭う」なんて、言うものですか?
幸せを願っていたら、そんな呪い、かけますか?
何事も「あんたのため」「お母さんはすべて犠牲にしてあんたにしてやってる」と言うわりに、娘が不幸になることを望んでさえいるように見えました。
結局、母は、娘よりも母自身のことで精一杯だったのだ、と改めて思います。
【親を反面教師に】
感情のままに怒り人を傷つけても事態が悪化するだけ
この件に限らず、何か思わしくないことが起こったとき、自らの行いで余計に悪化させていた母。
感情のままに怒り狂い、攻撃をくり出す姿は、ほんとうに嫌な気持ちになるものでした。
絶対こうはなりたくない、と思った私は、怒りの類をさらに抑圧するようになりました。
(※ただし、抑圧しすぎるのも考えものでした。
いつか爆発してしまう可能性もあるし、日常的に不満そうな人になってしまうからです)
怒りにまかせても、何ひとつ、伝わらない。
これは母が身をもって教えてくれたことだと言えそうです(できることならこんな形で学びたくなかったですが)。
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