幸せのつくりかた研究所 ~親に愛されなかった人のために~

親の呪いを解いて自分の人生を生きる

【母への不信感①】劣等感が強すぎて見栄を張らずには生きていけない【母と絶縁するまでのこと】

過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。

一時期は「とにかく母のことが嫌い」という感情が突出していて、具体的にどこがどう苦手なのか、きちんと言語化できていなかったのですが、

つらかったこと、かなしかったことを一つずつ取り出して眺めていると、母という人間の輪郭がハッキリと浮かび上がってきました。

だからといって、母を許せるわけではありませんが、「仕方なかったんだな」と思う部分も出てきて、自分なりに整理がつくようになってきました。

本記事では、のちのち様々な問題を引き起こす、母の基本性質、行動様式について分析しています。

(記事作成日2021/3/24)

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劣等感が強すぎるため見栄を張らずには生きていけない母

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母は幼い頃から太っていたらしく、体型をとても気にしていました。

さらに、注意力散漫というか、不注意が過ぎるようなところがあり(最近の概念でいえば、ADHD的な傾向)、得意なこともない。

祖母からは放置ぎみ、姉妹からも見下されていたようなふしがあります。

こうして形成された母の劣等感は、母の行動様式に大きく影響しました。

常に自分を良いように見せる、つまり、見栄を張っていないと、生きていけなくなってしまったらしいのです。

年齢サバ読み、学歴を良いように見せかける、良いとこの奥さん風を装う、場当たり的な嘘をつく、などは息をするかの如くやっていました。

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年齢のサバ読み

当時にしては結婚が遅く、高齢出産だったため、母は年齢のことを非常に気にしていました。

結婚式でさえも、実年齢よりも10歳も若く発表したらしく、周囲をギョッとさせたようです。

私にさえも実年齢を明かしませんでした(後に書類などでわかりましたが)。

とりわけ私が幼い頃は、年齢の話題(干支のことなどを含めて)になると、母は、この世の終わりかというくらい不機嫌になりましたね。

あからさまにムクれたような顔で私を睨みつけ、ぶるんぶるんと顔を横に振るのです(これ以上聞くな、の意)。

子どもとしては、母親が歳をとっていることなんかよりも、不機嫌なことのほうがよっぽど辛いのにね。

この年齢のサバ読み癖、母は50~60代になってもやめませんでした。
パート先で実年齢を書きたくがないあまり、上司の人に取り入って、「正式書類のみ実年齢で、同僚には10歳サバ読み」みたいなことをやっていました。

そのほうがよっぽど労力かかると思うのですが……。

学歴もふんわり偽装する

「娘さんが優秀だから、お母さんもきっと優秀なんでしょう」
母にとってこの言葉は、喉から手が出るほど欲しいものでした。

その一方で、「お母さんはどこの(学校)のご出身?」と具体的に聞かれるのは困るわけです(私にも教えてくれませんでした)。

正直に言うと失望されると思ったのか、母は「いやあ、私は行きたいところがあったのだけど、母(=祖母)があんたはお嬢さん学校が向いてる、って言うものだから……おほほ」などと誤魔化します。

たいていの人はここで「(なんかおかしいけど)へえ、そうなんですね」で終わりますが、ちょっと詳しい人だと「〇〇県でお嬢様学校って言うと、〇〇高校あたりですか?」などと聞いてこられるんですね。

全然違うのに「いやぁ……まぁ……そんな感じかしら……おほほ」という感じで、なんとなーく肯定するんですよ(ハッキリ肯定しないのは、もしも嘘がバレたときに、「相手が勝手に勘違いした」という言い訳を用意している)。

それほど劣等感が強いことは気の毒ですが、子どもながらに「なんかうちのお母さん、嘘ばっかりついてて嫌だな、、、」と思っていました。

「ええとこの奥さん」風を装う

幸い食べることに困るようなことはありませんでしたが、父が吝嗇だったこともあり、生活に余裕はありませんでした。

しかし母は「良い家(家柄がいい、上品、生活に余裕がある)の奥さん風」に装うのが常でした。

たとえば、クレジットカード(しかもリボ払い)で支払うとき、わざわざ店員さんに向かって「支払いは全部主人がしてくれるから、おほほ」みたいなことをよく言っていました。

店員さんも仕事ですから「まぁ、良いですねぇ~」と合わせてくれましたが、お金に余裕のある人はリボ払いしませんよね……。

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【親を反面教師に】一旦嘘をつくと、嘘を重ねることになる

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私は「嘘をつくこと自体が居心地悪い」と感じるタイプなので、母のようにならずに済みましたが……。

母は、最初についた「小さな嘘」、それを保つために「さらなる嘘」を重ねなければいけないということに気づいていませんでした。

見栄を張ったり、日常的に嘘をついてきたことが、周囲の人々や、家族をじわじわと失望させたことも、全く自覚がないでしょう。

「長期的な視点でものを考える」ということができなかったのだろうと思います。

劣等感は隠すのではなく、見つめて、(可能なら)受け止める

「見栄をはる」まではいかずとも、「すごいと思われたい」「自分の実績を知ってもらいたい」程度の気持ちは誰にでも多かれ少なかれあるような気がします(私自身も学歴にこだわっていた時期があります)。

自分をよく見せたい気持ちに気づいたら、立ち止まって「どうして私は焦っているのか?」と問いたいと思います。

きっと、劣等感に行き当たると思います。
周囲と比較してどうこうではなくて、自分が自分のことを見くびっているのです。

劣等感は包み隠すのではなくて、見つめて、時間をかけて受け止めたいと思います(といいつつ、簡単にできることではないので、いまだにもがいている部分もありますが)。

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