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【母への不信感⑥】 壊滅的に家事ができない【母と絶縁するまでのこと】

過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。

本記事は、母の家事の苦手さについて書いています。

おそらくADHDだと思うので、単純に母を責めるわけにもいかないのですが、ひと昔前にそのような概念はなく、実際問題として非常に困ったので記事にしています。

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壊滅的に家事ができない母

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私の母は、家事がとても苦手な人でした。

家事ができない(やらない)ことは、「怠けている」と見なされることが多く、家庭内トラブルの一つの種でもありました。

実際、母はほとんどの時間を涅槃のポーズでテレビを観ており、私から見ても怠けているように見えました。

かまってほしくて声をかけても、目線はテレビに向けたまま「今忙しい」と私の手を振り払うような人でした。

ですが、生まれつきの性質によって家事や育児が苦手だったのだとすると、母も気の毒ではあるとは思います。

とはいえ、家事の失敗を認めるどころか、「自分は悪くないのにひどい!」と被害者ポジションを取って怒り狂ったりするので、私たちもまたけっこう大変でした。

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片付けられない・掃除をしない

母はとにかく片付けや掃除の類がまるでダメでした。

放っておくとすぐに「汚部屋」になります。
テレビのニュースなどで、汚部屋の特集をやっていたりしますが、まさにあんな感じでした。

汚部屋のせいで、探し物も頻繁。
「鍵がない」「メガネがない」「リモコンがない」「保険証がない」「携帯がない」など1時間に一回くらいは何かを探していました。

そして、それらを自力で探すこともできず、代わりに探すのは私でした。

掃除も滅多にしません。
シンクの三角コーナーは直視できないほどドロドロ。
ガスコンロ周りも油汚れが堆積していました。

このときの反動(?)か、私は逆に潔癖になってしまいました。

炊飯器のスイッチの入れ忘れ

いざ夕食だ、というときにご飯をよそおうとして炊飯器を開けると、そこには水に浸かったままのお米が……なんてことはしょっちゅうでした。

「たまに」なら、だれでもあると思いますが、「またか」というレベルでした。

ちなみに、炊飯器の内蓋なども洗いません。
長年、汚れごとごはんを食べていたことを思うとゾッとします。

献立がほぼずっと同じ

夕食のメインはだいたいアジの干物。
肉の日もありますが、お湯で茹でただけ。

でもこれが一番安全で無難なんです。

母は衛生観念が破壊しており、調理器具もあまり洗わないので、火を通すのは必須。
干物なら塩分もつよいので、多少賞味期限が切れていたとしても低リスクですからね。

ごくまれに母がやる気を出してオリジナルなものを作ると、信じがたいものが出来上がってしまいます。
こんなことを言うのははばかられますが、見た目も味も、どう頑張っても受け付けないレベルのものです。

だから、スーパーのお惣菜の日は心底ホッとしました。
衛生的にも、お味的にも、当時の私からすればお惣菜は最も安全な食事でしたから。

とはいえ、毎日お惣菜を買っていては食費がかかります。
節約家(というかケチ)の父からすればそれが不満で、この件も揉めごとの一つでした。

洗濯物を干し忘れる

母は、洗濯機を回すところまではやるのですが、「干す」という作業がまるっきり抜けてしまうようでした。

洗濯機の蓋を開けると、洗い終わった衣類がそのまま入っていることがしばしば。

洗濯槽の形のままカチカチに乾いていればまだよいものの、中途半端な生乾きの状態で発見されることがほとんどでした。

生乾きの段階で菌が繁殖してしまっているので、その後完全に乾かしたとしてもひどい生乾き臭がします。

正直、洗わないほうがまだマシなレベル。

父からすれば「この臭いワイシャツでまる一日仕事する身にもなってみろ」という気持ちだったようで、よく揉めていました。

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おわりに

こうして母の家事能力の様子を並べてみると、やはりADHDの症状にあてはまる可能性があるのかな、と思います。

ですが、私が子どもの頃にそのような概念は(一般家庭には)なかったので、母のことを理解できず、とてもつらかったです。

とくに、母と同室の汚部屋がキツかった……。
汚部屋で過ごしたことにより、私自身が「汚い存在」であるかのように感じてしまい、生きていてはいけないような、引け目を感じていました。

もしもあの当時、気軽に受けられる掃除サービスなどがあったらよかったのに、とは思います
(まあ、「掃除しないことを責められている」と被害妄想的に捉える母によって完全拒否されたかもですが)。

最近は、発達障害や精神的な病のことがいろいろと知られるようになって、本当に社会は進んでいるなと思います。

(記事作成日2021/7/17)

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