過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。
激しい夫婦喧嘩は子にとっては身を切られるような思いでしたが、夫婦喧嘩のあとの、母からの八つ当たりもものすごく堪えたという話。
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◆夫婦喧嘩の後、必ず繰り返される「お父さんとお母さんどっちについていくのっ(怒)!?」
会話していると思ったらすぐに夫婦喧嘩に発展してしまう私の両親。
お互いに「そっちが間違ってる!自分は絶対的に正しい!」なので、永遠の平行線でした。
たいていは「これ以上揉めてもしょうがない」と父が自室に戻ることが多かったように思います。
父はまだ、部屋に戻れば(胸糞悪いでしょうけど)「終了」だからまだいいでしょう。
夫婦喧嘩の後処理をするのは、私でした(母と同じ部屋だったので)。
ここは地獄かと思うほどの夫婦喧嘩、それをすぐ目の前で繰り広げられ、私もものすごく傷ついています。
まさに「傷心」という気持ちで、本当に心がヒリヒリするような感覚でした。
その状態で、母のケアをせねばなりません。
母は、夫婦喧嘩の後必ず、
「あんたっ! お父さんとお母さん、どっちについていくのっ!!!」
とものすごい剣幕で私に問いました。
毎回必ず、です。
問うているようで、実際は怒りをぶつけられていた(八つ当たり)と思います。
間髪入れずに「おかあさんですっ!」と答えないと、さらに事態が悪化します。
少しでも言いよどむようなことがあれば、しばらくねちねちやられるのです。
「あー、あんた今、少し考えたでしょう!?
お父さんについていこうと思ったんでしょっ!
あー、知らない、勝手にしなさいっ。
お父さんが別の女の人連れてきたらどうするのっ!?
あんた、継母にいじめられるんだよっ!?
それでいいんだね!?」
ここまで言われると、もう、つらくてたまったもんじゃなかったです。
単に、母の剣幕に驚いて息をのんでしまっただけなのに……。
この経験が元で、私は「自分の気持ちは置いておいて、相手が言ってほしいことを予想して即答する」ようになってしまいました。
ポイントは「即答」でした。
少しでも遅れたらいけないのです。
◆【親を反面教師に】この体験から学ぶこと
不安を利用してコントロールしようとしてくる相手に注意せよ
「お父さんとお母さん、どっちについていくの!?」と一応質問の形をとってはいますが、答えは決められていました。
ものすごい剣幕で問われている時点で、「お母さんに背くと大変なことになるよ」という脅しの表れですよね。ひどい誘導尋問です。
母は私の不安を利用してコントロールしたわけです。
これは非常に卑怯なやり方ですし、子どもとしては非常につらくて堪えました。
なので私は、人の不安を利用するようなやり方はしたくないと思っています。
実際、広告とかメディアにはよくあるんですよね。
「●●をしないと大変なことになる」系のやつ。
老後2000万円問題とかも、少なからずそういう側面があるでしょう。
老後にお金があったほうがいいのは確かなので別にウソというわけではないのですが……これに乗じて、不安を利用して集客しているお金の講座やPVを稼いでいるサイトなどもあるのではと思います。
そういうものを目にしたとき、「ああ、どうしよう、不安!」と飛びついてしまいそうになるところを、「ああ、これ不安を利用してコントロールしようとするやつね」と冷静になるようにしています。
まあ、少し疑ってみる、ということですね。
幸か不幸か、さんざんやられてきたので、そういう相手もわかるようになってきて、あやしげな勧誘などもすぐ気づけるようになりました。
(記事作成日2021年6月28日 加筆2023年9月5日)
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