ししもとのAC回復ノート

親の呪いを解いて自分の人生を生きる

ブログ整備中につき、一時的に非表示にしている記事がございます。少しずつ再更新してまいりますので、またご訪問いただけますと幸いです

〈3才ころ〉激しい夫婦喧嘩は子にとっては身を切られるような思い


過去の痛みを成仏させるため、自分の育った家庭を改めて客観視する作業をしています。(関連記事一覧はこちら>>>【もくじ】いかにして私はアダルトチルドレンになっていったのか【体験談】)。


子どものころから、親の夫婦喧嘩は身を切られるようにつらかった、という話。
どちらにも肩入れできなかったため、「お父さんもお母さんもかわいそう」とやり切れない思いでした。

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物心ついたときにはすでに両親不仲

私の記憶では、最初から父と母の仲は破綻していました。
両親が楽しそうに笑い合っているところなど、一度も見たことがありません。

普段からちょっとした家庭内別居状態で、何か話をするとなれば、それすなわち怒鳴る叫ぶの大ゲンカでした。

喧嘩の原因は、両者の見ている世界が違いすぎることでした。

母は家事がとても苦手だったり、衛生観念が破壊していたり、客観的に見れば「生活に困難のある人」だったのですが、当時は「発達障害」や「片付けられない女」のような概念もなく、「怠けている」と見なされがちでした。

また母は「その場しのぎの嘘」をついてしまう人でした。
うっかりミスなどに対しても「私じゃありません」とか、「(わざとじゃないのだから)私は悪くない!! なのにこんなに責めるなんてひどい!!」という被害者的な解釈をしてしまいます。

一方、父は父で理屈っぽいところがあるため、「事実が明らかなのに(母は)嘘をついている!! けしからん!」という解釈になるんですね。

外から見ると、お互いが「そっちが悪い! 自分が絶対的に正しい!」という構図です。
どちらも「自分は絶対的に正しい」と思い込んでいるので、どれだけ怒鳴り合おうが、解決に至ったことがまずありません。
まさに平行線です。

両親の大喧嘩を見つづけた結果、「どれだけ怒っても、ものごとって解決しないんだな(※)」と深く実感し、私は怒れない人間になってしまいました。

(※ これは当時の私の理解が少し不十分で、正しくは「他人を傷つけるための怒りは不要、だがしかし、自分を守るための怒りは必要」だと今は思っています)

夫婦喧嘩が凄まじい

父は、殴る蹴るのような暴力行為こそしませんでしたが、ちょっとどついたりするくらいの「(暴力に)準ずる行為」を母にすることがありました。

このまま怒りがヒートアップしたら、父は母に本格的な暴力をふるうのではないだろうか。
そんな恐怖心で生きた心地がしませんでした。

それと同時に、父が「なんとか殴らないように耐えている」ということも、子どもながらによくわかったんです。
身体をぶるぶると震わせるほどギリギリのところで耐えている、というのは見てとれました。

このとき私は三つのことを思いました。
・まずは「お母さん、かわいそう」ということ(父のほうが男性でやはり迫力があったので)。
・もう一つは、「お父さん、なんとか耐えて殴らないでいてくれてありがとう(※)」ということ。
・三つ目は、「身体がぶるぶるほどに怒りを抑えねばならない、そんな怒りが存在すること自体、お父さんも辛くて大変そうだ」ということ。

(※)祖父が家庭内暴力の人だったので、殴られる祖母を見た父は「自分は暴力はしないと決めた」と後に聞きました。

どちらかに肩入れできれば、少しは楽だったのかもしれません。
でも子どもにしてみると、「どっちもかわいそう」だと思いました。
身が引き裂かれるような思いでした。

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父は「母が悪い」と言い、母は「父が悪い」と言う。
じゃあ、その両方の血をひいている私は、一体どうなってしまうのだろう、と。
救いようのない、「忌むべき存在」なのだろう、と。

そうして、私はこらえきれずに泣いてしまうのでした。

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【親を反面教師に】子どもの前での激しい夫婦喧嘩は控える

私は子供をもつつもりがないので、自分の経験を直接的に生かすことはできず、この記事を読んでくださった方にお伝えするしかできないのですが。

一つ言えることは、親の夫婦喧嘩は間違いなく子の心を傷つけるということです。

少なくとも私は、父の怒鳴り声や母の悲壮感に満ちた叫び声に、呼吸ができないほどの恐怖を覚えていました。

男性は声が低いこともあり、そんなに強く言ったつもりでなくても、子供にはとてつもなく恐ろしく感じることもあります。

夫婦喧嘩をするな、というのは無理があるのは承知しています。
話し合いからどうしてもヒートアップしてしまうことはあるでしょうし。
かといって話し合いをしなければ、どちらかが一方的に我慢を重ねることになり、それはそれで不健全ですしね。

なのでできれば、子供のいないところでお願いしたいです(といっても、日本の住宅事情を考えると難しいかもしれません。それでも、少なくとも、頭の片隅には入れておいていただけると幸いです)。

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