親の呪いを解いて自分の人生を生きる

10年かかったけどなんとか回復してきた

愛情不足で育ったひとがつき合うべき「自己受容している人」の特徴3つ

前回の記事で、親に愛されなかったひとは「自己受容できている人」と付き合うようにしようと書きました。

愛されずに育つと付き合う人を間違えがち問題 


本記事では引き続き愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学 PHP文庫を参考に、「自己受容している人」の特徴3つを掘り下げて考えてみたいと思います。

 

 

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自己受容できている人の特徴3つ

① 自分の願望に素直で、他人の願望にも寛容

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自己実現している人は、自分のしたいことをなるべくしようとし、同時に相手のしたいことにはできる限り協力しようとする。完全に自分と相手の願いが一致するわけではないから、そこで現実的な妥協をする。妥協という言葉は悪いが、柔軟性がある、ということである。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.136

好かれている人や協調性のある人って、基本的に人に合わせるのが上手なので「疲れないのかな、イヤにならないのかな」と思っていました。

で、彼ら・彼女らをよくよく観察してみたところ、「みんなと一緒のときはできるだけ合わせて、一人時間のときにきちんと自分を優先したり、好きなことをやっている」のでした。

たとえば、一人旅、おひとり様ライブ、ヒトカラ…などなど、なんでも一人で楽しめる様子なのです。

私も今でこそ一人で旅行でも行けるようになりましたが、かつての私は「寂しい人だと思われそう」とか「いい大人が痛いって思われるかな」とかで、一人でたのしむことに抵抗がありました。ですが、そういった「人の目を気にして云々」というのが自己受容型の人にはあまりないんですよね(逆に、人の迷惑になるようなことはとても気にする)。

だから日頃から満足しているので心に余裕があり、人と一緒にいるときに、相手にあるある程度合わせてあげられるのだと思います。

② 他人の弱点にイライラしない

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 自己実現した人は、たとえあなたが不安におびえるような弱い人間であっても、あなたを責めないし、固有の人格として尊重し好意を示してくれる。
 そして、あなたが自然にいつかもっと強くなれる日を待ってくれる。

加藤諦三『愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学』PHP出版(1985)P.138


たしかに、親はなにかあるとすぐにそこをつついてくる人でした……。
だからもう、とにかく「弱点をなくさなければ(=完璧な存在にならなければ)」と必死でした。

その一方で、自己受容できている人は「成長を待ってくれる」のだそうです。

自己実現している人は、あなたの弱点を見ている時でも、あなたの長所を忘れていない。だからこそ弱点のあるあなたに満足していられるのである。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.137


親が長所に目を向けてくれたことがほとんどないので、「うーん、でも私、これといった長所ないしな」みたいな気分で、なかなか信じがたいところではあるのですが。

弱点や短所をつついてくる人って、自分の短所を他人を通して見ているのですよね。

弱点のあるあなたを嫌う神経症的人間自身が、実は自分の弱点から目をそむけているのである。自分のなかにある汚いものや弱いものを抑圧し、自分にはそんなものはないような顔をする。実際の自分を自分が認められない。その心の葛藤を解決するために、あなたのなかに自分が抑圧したものを見いだし、それを非難する。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.137

いやほんとこれなんですよ、たぶん。
同族嫌悪というか…。

お恥ずかしながら私自身もちょっとありまして。
たとえば友人が「お母さん、これ見て見て!」みたいなスタンスで「ねえ!聞いて!聞いて!」と興味のない話をグイグイしてくると「うわあ↓」とテンションが下がってしまうときがあるんですよね。

なんでだろうと思って心の底を見て見ると「私だって”お母さん見て見て”をやりたかったのにできなかったから我慢してるんだからね。そっちだけ甘えてくるのずるいよ」みたいなのがあるんですよ
(心の声:人としてのうつわが小さすぎて自己嫌悪→ここまだ解消されていないのだなと自分的に発見でした。これでもし子どもを産んでいたら、たぶん子に甘えられたときにイラっとしてしまうのでしょう……こうして連鎖していくんですね

健康を良しとしながらも、病気のあなたを受け入れ、やさしい気持ちでいられるのが自己実現している人なのである。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.140


③ 自然なふるまい

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親の顔色をうかがいまくってきた人間からするとわりと衝撃なのですが、自己受容している人はべつに好かれようとしません。

 自己実現している人は、自分を犠牲にして他人によく思われようなどということを決してしない。自然な気持に従って相手に何かをしてあげる。その結果として相手に良い印象を与える。決して気にいられるためにそうしているのではない。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.144

他人によく思われようとして必死だった側からすると、ただただ「すごいなあ」と思ってしまいますよね。

もし私が「気に入られなくてもいいや」というモードで人と接していたら、親が言ってきたような冷たいことを言ってしまいそうな気がするので……かなり気を遣っておかないと失言しそうな怖さがあったりもします。

でも逆に、「気に入られるために行動している」のがバレてしまうとよくないのもわかる。
そういう人は、たしかにちょっとつき合いづらいというか……
「先にこれだけしてあげたんだから、せめて同等のもの返してよね」というのをなんとなく感じ取ってしまって。
そのプレッシャーが積み重なっていき、だんだんつき合うこと自体が億劫になってくるという……。

だから、「気に入られるために行動する」のがけっして良い結果を生まない、というのも理解できるんです。

 相手の拒否を恐れて善意にふるまう人が、時に結果として相手の好意を得ることに失敗する。
 自己実現している人は、相手に尽くされることを決して望んではいない。ことに自分を犠牲にして相手に尽くす、などということを全く評価していない。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.144

そう、自己受容できている人って、お世辞とかにはほぼ反応しないですよね(一応お礼は言ってくれますが)。

逆にいえば、お世辞などに過剰に喜ぶ人(私もかつてこれでした)と、愛情不足で育った人とは似たもの同士になる可能性が高いから要注意ともいえる。誰と付き合っていくか判断するときの、一つの指標になるかと思います。

あなたは相手の要求を満足させようとして身を低くして尽くす必要もない。あなたが自分の心に素直に自然にふるまえば、結果として相手の要求を満たしているのである。今まであなたは自分の言動が相手の期待をかなえているかどうかにたえず注意していた。
 そして相手の期待をかなえていなければ不安になり、かなえていればよりかなえようとふるまった。しかしこれからは自分の内面の声に従っていれば、それで相手は満足する。
加藤諦三「愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学」PHP(1989)p.147₋148

「自分の内面の声に従っていれば、それで相手は満足する」
→にわかには信じがたい気持ちもありますが、「自分の内面の声に従えばOK」と思うと、気持ちが楽になりますね。

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おわりに

愛情不足で育ったの人はこういう人とつき合うとよいよ、3つのポイント

・自身の願望に素直、他人の願望にも寛容
・人の弱点にイライラしない
・自分を犠牲にしてまで人に好かれようとしない

これは、愛情不足で育った人が、将来的に目指す姿でもありますね。
私自身も改めて気をつけていこうと思いました。

参考文献

愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学 PHP文庫

※本記事に記載のページ数は単行本のものなので文庫版には非対応です。