親の呪いを解いて自分の人生を生きる

10年かかったけどなんとか回復してきた

毒親育ちが人生を取り戻すために(3)読書 - 親は共感してくれなくても本は共感してくれる

機能不全家族で育った人が、自分らしい人生を取り戻すためには(1)育った環境のゆがみに気づく・客観視する (2)「私、よく頑張って生きてきたんだ」と長期的に確認し続けることが大事と書いてきました。

でもそれ、具体的にどうしたらいいの? となりますよね。

いろんな方法があると思いますが、私自身は本に救われてきました。

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AC回復のポイント(3)

親子関係本のススメ

私も最初は「親子関係の問題にケリをつけるために」などと、目的を持って読んでいたわけではありませんでした。

ただただ、「目の前の苦しさをなんとかしたい」それだけでした。

現実的に「親は大切に」の時代だったので、だれかに相談するのも難しくて……となると、消去法的に本しかなかったのです(Youtubeも普及していなかった)。

ただし長期戦ではある

親子関係の本を読んで「うち、これ(機能不全家族)だ!」と衝撃を受けはするものの、同時にダメージも大きくてグッタリしてしまい、「じゃあ、どうしようか」というところまで考える気力がありませんでした。

「原因がわかっても、全然動けない」と自分をふがいなく思っていましたが、今考えれば、それでよかったのです。

心が揺らいだり、衝撃を受けることもまた、エネルギーというか、気力を使いますからね。

それでも、少し時間が経つと、心の渇望に耐えきれずまた似たような本を読みたくなるのです。そしてまた「うう、苦しくて動けない、、、」となる。

そうやって「読書→衝撃&ダメージ→回復→また読む」というプロセスを何度も繰り返していくうちに、衝撃&ダメージは減ってきます(人間の「慣れ」という能力はいい意味でも悪い意味でもすごい)。

さらに時間が経過すると、心に残った文章をメモしたくなってきたりします。

その中から特にシビれた箇所について、「いやこれわかるのよ」とか、感想を書いたりするために立ち上げたのがこのブログでした(最初は単なる読書メモとして運用していました)。

「書くこと」の有用性は別途記事にするのでいったん置いておくとして、まずは気が向くままに、心の癒しとなる本を読んでいくのがおすすめ。

※親子関係の本だと心の負荷が大きいと感じるときは、「ゆるくいきる」系、「がんばらない」みたいな本のほうがいいかも。

また、「本の内容、全て自分の中に取り込まねば!」と追い込まず、「何回か似たような本を読んでいるうちに、私にとって大事なことは自然と記憶に残るだろう」くらいのラフなスタンスでいくのがコツかなと思います(私自身こそ、変な完璧主義なので「全部!」になってしまいがちなので自戒を込めて)。

親子関係本、おすすめは?

(今後更新予定です→)毒親育ちが自分らしく生きるためのブックガイド

最近は「毒親」の概念も広まってきたこともあり、かなりいろんな方の書籍があるので、ご自身が「これはなんか気になるぞ」という本を手に取っていけばよいと思います。

最初のうちは合う/合わないがハッキリしないかもしれないので、図書館や、Kindle Unlimited(定額読み放題サービス)を有効活用するのもおすすめです。

真面目な方は「あまりしっくりこないけど、でも、おすすめされているから解決のために読まなくちゃ」と頑張ってしまうのですが、辛く感じるなら別の本にすればよいのです(敏感肌の人が敏感肌用の化粧水をつけるのと同じ!)。

身銭を切ったほうが内容が入ってきやすい面はあるので、資金力がある方は大型書店をぶらぶらしながら選んだほうが満足度は高いかもしれない(個人的観測)。

そうしていろいろ探しているうちにフィットするものがわかってきたり、気持ちが和らいでくることも多いです。

辛いときは「はやくなんとしなくちゃ」と焦ってしまうものですが、辛いときこそゆっくりいきましょう!

走り続けて息が切れているのに全力ダッシュしたら、もっと息が切れてしまいますから。

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