アダルトチルドレン当事者の私が、自分の人生を取り戻す上で「これは大事だったな」と思うことを書いていくシリーズです。
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AC回復のポイント(1)
自分の育った環境を客観視する
最近は「毒親」という概念も有名になってきたので、「うちの家、おかしかったのでは?」と自然と気づく方も増えたかもしれません。
私が親との関係に悩んでいた頃は、決して一般的な概念ではなかったので、なかなかはっきりと認識できませんでした。
母からは日常的に「あんたは恵まれてていいよね」と嫉妬されていたので(同時に「あんたはわがまま」「この〇〇(差別用語)め」と批判もされる)、「恵まれているはずなのに、生きることが異常に苦しい。私が異常な人間なんだろうか」と思っていました。
そんな私に、育った家庭にひずみがあると気づかせてくれたのは本でした。
とくに心理学の加藤諦三先生の本などは「こ、これ、うちのことが書いてある……」と呆然としてしまうほど衝撃を受けました。
そして「私の違和感は間違っていなかったんだ……。私だけが異常者なのかと思ってきたけれど、親もだいぶ未熟な人だったんだ。私、間違っていなかったんだ」と思えたことはとても大きかったです。
気づかなければ何も始まりませんので、親との関係に悩んでいる方は、「育った環境を冷静に把握する」というのが第一段階になるかなと思います。
気づくためのツール:本がおすすめ
最近はYoutubeなどでも専門家の解説動画がたくさんありますので、もちろん本でなくてもよいのですが、私個人としては、「本でよかったな」と思うので、当ブログでは本をおすすめしています。
なぜ本がよいと思っているか、デメリットも含め、簡単に記載します。
親子関係本のメリット①:内容に集中できる(比較:動画は話者の情報が大量に入ってきてしまうのでノイズになることがある)
私の場合、動画に出る人の姿・声の調子から、その人の情報をわりと受け取ってしまうところがあり(今日は調子悪そうだなとか、実はこういう面もありそうだな、とか)それがノイズになってしまうことが多いです。
その一方で、本であれば、姿や声でなく、文章を介する分、動画より著者の情報(というか個性)がマイルドになるので、内容自体に集中しやすい気がしています。
もちろん文体などが合う/合わないはあると思いますので、しっくりくる著者の本を選ぶことが大事ですが。
メリット②:その結果、内容が定着しやすい
動画を見て「そのときはわかった気がしたけど、右から左に抜けていった」みたいな感じがすること、ありませんかね?
与えられたものを「見聞きする」動画よりも、「読む」という行為は能動的なので、自分の頭を使うわけで、その分、知識も身に付きやすい気がしています。
とはいえ、本を読むのが苦手な方は動画のほうが効率がいいと思いますので、自分に合うやり方がいちばんいいです。
動画はボーっとしていても見聞きできるので、それ自体もメリットですし。
デメリットもある:調子がよいときでないと難しい
没頭するということは、別の言い方をすると、とてもエネルギーを使います。
内容が内容だけに、心もかなり揺さぶられますので。
なので、仕事などのストレスが溜まっているとき、疲れているときなどに、親子関係の本を読むのは負荷が大きすぎるなと私自身も感じていました。
疲れているときは、ただでさえネガティブに解釈しがちになりますから、そこで辛い過去に向き合うと余計に孤独感が強まったりします。
そんなときは逆に、動画のほうがいいかもしれません。
比較的マイルドに仕上げてあることも多いですし、コメント欄に同じような経験をしてきた仲間もいるので、癒しになる面もあると思います。
【要するに】気分が乗るときでOK
親子関係に悩んでいる人は、やさしくて真面目な方が多い(だからこそ、子どものうちから親のほうに合わせてきてしまって今悩んでいる)のであえて書いておくのですが、「本にしろ動画にしろ、エネルギーを使うので無理はしないこと」です。
「がんばらない状態のまま、なんとなく続ける」ことがコツだったりします(いや、それがとても難しいのは私自身もよくわかるのですが)。
日々が辛いと「早く親子関係の悩みを解決して幸せになりたい!」と焦ってしまうのですが、焦っていると「今日は疲れているけれど、本、読まなくちゃ」と得意の追い込みをかけてしまうんですよね。
でも、それは結局「本心を抑えて、”すべき”に合わせている」状態。
つまり、さんざんやってきた「本当はこうしたいけど、(親、先生、常識……などから)こうすべきだから」とある意味同じなんです。
それでは余計にストレスが増えてしまって、もしかすると回復も遅れてしまうかもしれません。
なので、「気分が乗るときに、読みたいものを読む」というスタンスでOKです。
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